ワイモバイルにてPHSからの機種変更が一括0円で販売されているSTREAM S 302HWをレビューしていきます。
STREAM S 302HWはY!mobileから販売されているSIMフリースマートフォン。Y!mobileが販売している他の機種のNexus 5やDIGNO T 302KCはキャリア表示が「SoftBank」となっているSoftBankのMVNO端末であるのに対し、STREAM S 302HWはキャリア表示が「Y!mobile」となっている唯一のスマートフォン現行機種。3GもLTEもイーモバイル時代のインフラを利用しています。
なお、Nexus 5やDIGNO TなどのSoftBank表示の端末はスマホプランタイプ1、STREAM Sはスマホプランタイプ2、AQUOS Phone efやDIGNO DUAL 2などのPHS回線の入ったものがスマホプランタイプ3の契約となっており、スマートフォンのプランにも3種類用意されています。
m06と印刷されたY!mobileの赤いSIMが入っています。
SIMカードを前機種のSTREAM X GL07Sに挿入
なお、em.stdに関しては3月に音声回線ではデータ通信できなくなりました。
STREAM S 302HWにドコモSIM挿入
STREAM S 302HWはSIMフリーとなっているため、ドコモのSIMでも利用可能。試しにドコモのXiのSIMカードを挿入してAPNを入力してみたら、問題なく通信できました。なお、LTEに関してはBand 3しか対応していないためドコモSIMでは東名阪の一部下り150MbpsエリアでしかLTEに繋がりません。また、spモードは繋がらないため別途mopera Uのプロバイダ契約が必要です。
ドコモXperia Z1 fにY!mobileのSIMを挿入
スマホプランタイプ2のSTREAM S 302HWのSIMカードではem.liteのAPNでしかデータ通信できず、em.liteはSTREAM S 302HWとSTREAM X GL07SのIMEI番号でしか接続できないため、他社のSIMフリースマートフォンに挿入してもデータ通信を行う事ができません。試しにSIMロック解除したXperia Z1 fに入れてみましたがデータ通信は不可でした。なお、スマホプランタイプ2はY!mobileのエリア外でSoftBankの3G網にローミングする仕様になっており、Xperia Z1 fはY!mobileの3G網に非対応のため、SoftBankの電波を拾って電波表示がローミング表示の「R」になっています。
Nexus 5のスマホプランタイプ1(EMOBILE 4G-S)を302HWに挿入
Nexus 5に入っているSIMカードとスマホプランタイプ1のAPN(plus.acs.jp)を入れると、問題なくLTEで通信できました。このSIMの場合、SoftBankの3G網とSoftBankの旧イーモバイル網を利用したBand 3のLTEで通信する事ができます。ただ、STREAM S 302HWに入っているタイプ2のSIMカードと比べるとY!mobileの3Gエリアが利用できないのが欠点です。
サイズ感
ハンズオン動画
STREAM S 302HWは性能的には現行のフラッグシップには及ばない普及モデルですが、価格と持ちやすいサイズが絶妙なバランスで、個人的に非常に使いやすい機種だと思いました。ただ、やはり重いアプリは最新機種と比べるともたつく印象です。
現在キャンペーンで他社からのMNP転入だけでなく、Y!mobileのPHS(旧ウィルコム)からの機種変更が一括0円・契約事務手数料も0円となっており、0円で手に入り非常にコストパフォーマンスの高い機種となっています。お手頃な価格帯で手に入る機種としてはとてもおすすめです。また、販売価格が安い事もありAmazonでの相場は15,000円程度。LTEはBand 3しか掴まないものの、ドコモのMVNOの格安SIMなどと組み合わせるにも悪くない機種かもしれません。