SIMフリースマートフォンを販売しているExpansysさんより、グローバルモデルのGalaxy S7をレビュー用にお借りしています。
Galaxy S7は2月に発表されたサムスンのフラッグシップスマートフォン。5.5インチのGalaxy S7 edgeに対し、Galaxy S7はエッジディスプレイの無い5.1インチとなっています。
外観
今回レビュー用に頂いているのはゴールドのGalaxy S7。エッジディスプレイは搭載されていませんが、ディスプレイ周りはややラウンド形状になっています。
ホームボタン兼指紋センサー。精度は非常に良く、親指を一瞬でロック解除されます。ロック解除がアニメーションせず即ホーム画面に紙芝居するのはやや荒削りながら、スピード感があります。
カメラ
Galaxy S7は1200万画素のカメラを搭載。画素数だけで見れば1600万画素のGalaxy S6シリーズよりも落ちていますが、画質は磨きがかかっているように見えます。今回は静止画と動画両方の撮影性能を試してみました。
マニュアルフォーカス対応
静止画撮影作例
オートーフォーカスも速く、精細感があり、食べ物も美味しそうに撮れるかなり強力なカメラに仕上がっているのではないでしょうか。
4K動画撮影テスト
Galaxy S7は光学手ブレ補正を搭載していますが、4K動画では利用不能。というわけで、光学手ブレ補正をテストするためFullHDで撮影してみました。
光学手ブレ補正テスト
Galaxy S6シリーズの問題を多く解決
昨年Galaxy S6 edgeを1ヶ月使ってみて感じた良い所とダメな所というレビューを書きましたが、Galaxy S7はその際に指摘した問題が多く改善されています。Galaxy S6では卓上に伏せた状態で背面を押すとホームボタンが押されてしまうほどホームボタン飛び出ていたため暴発する事が多かった点はGalaxy S7では解決しています。不満が多く上がっていたmicroSDスロット撤廃も再度復活し、デザイン面において光沢感のある前面の処理がギザギザで汚かった点もS7では綺麗に解決しており、非常に完成度の高い機種に仕上がっています。
microUSB端子の位置
Galaxy S6シリーズから引き続きmicroUSB端子は下部中央ではなく背面寄りとなっています。S6以来全体的なデザインの完成度が高くなったため端子の配置のいびつさが目立っていますが、この点はホームボタンに指紋センサーを採用し続ける限り実装面積の関係で改善は難しいのではないかと感じます。
ベンチマーク
Game Tools
ゲームのプレイ中に通知を抑制したりスクリーンショットを撮影したり画面録画を行ったりできるGame Toolsが搭載されており、ゲーム機としての機能も充実。画面上の好きな位置にランチャーを設置でき、そこから各種機能の呼び出しが可能です。
スクロールしてスクリーンショットを撮影可能
ホームボタン+電源ボタンでスクリーンショット撮影後に「さらにキャプチャ」というボタンが表示され、これを押すと画面を下までスクロールしたスクリーンショットを撮影する事が可能。
撮影したスクリーンショット。スクロールした全域を自動で一枚の画像に合成してくれて便利です。
Always On Display
Galaxy S7シリーズにはAlways On Displayという機能が搭載されており、ロック解除せずに日付や時間、カレンダーなどを確認可能。焼きつきが発生しないよう定期的に位置が変更されます。時計のために頻繁にロック解除をしている人とは相性が良さそうです。
Galaxy S6シリーズで大幅にデザインが一新されデザイン性が劇的に変化したGalaxy Sシリーズですが、今回のGalaxy S7は前回のS6で荒削りだった部分が多く改善され、大幅にブラッシュアップされた完成度の高い機種といった印象。S5からS6のようなメジャーアップデートではないものの、隙の無い機種に仕上がっています。姉妹機のGalaxy S7 edgeと比べるとコンパクトでエッジディスプレイ非搭載ながら背面はラウンドフォルムで持ちやすく、5.5インチは大きすぎるといったユーザーにはうってつけのモデルで、昨年のモデルからもより一層ブラッシュアップされた2016年のフラッグシップとして申し分無い出来なのではないでしょうか。
今回紹介したGalaxy S7 SM-G930FDはExpansysにて72,890円で販売されており、送料無料。ゴールドとホワイトの2色が販売されています。