サムスンのNoteシリーズの最新モデル「Galaxy Note9」が正式発表されました。
Galaxy Note9はサムスンの最新フラッグシップスマートフォン。前モデルのGalaxy Note 8と比較してスペックが底上げされているのはもちろんのこと、大きな違いとしてはNoteシリーズの特徴である「Sペン」がバッテリー内蔵式のBluetooth Low Energyを採用したリモコンデバイスに進化しているところです。
製品を紹介した公式のプロモーション動画は以下のとおり。
スペック、Note 8との比較
昨年発売されたGalaxy Note 8との違いをまとめたスペック比較表は以下のとおり。
Galaxy Note9 | Galaxy Note 8 | |
---|---|---|
画面サイズ | 6.4インチ | 6.3インチ |
画面解像度 | 2960×1440 | 2960×1440 |
本体サイズ | 161.9 x 76.4 x 8.8mm | 162.5 x 74.8 x 8.6mm |
重量 | 201g | 190g |
バッテリー容量 | 4,000mAh | 3,300mAh |
プロセッサ |
Snapdragon 845 (またはSamsung Exynos 9810) |
Snapdragon 835 |
RAM | 6GB/8GB | 6GB |
内蔵ストレージ | 128GB/512GB | 64GB |
外部ストレージ | 〜512GB | 〜256GB |
背面カメラ | 1200万画素 f1.5/f2.4、2倍望遠f2.4 | 1200万画素 f1.7、2倍望遠f2.4 |
前面カメラ | 800万画素 f1.7 | 800万画素 f1.7 |
画面サイズが0.1インチ大きくなり、バッテリー容量は3,300mAhから4,000mAhに大幅増量。カメラはGalaxy S9シリーズ同等のf値可変ギミックを搭載する事で明るい被写体・暗い被写体で最適な撮影が可能になり、引き続き2倍望遠カメラも搭載。プロセッサは最新のSnapdragon 845(あるいはExynos 9810)にアップグレードされ、RAM6GB/ストレージ128GBのモデルとRAM8GB/ストレージ512GBのモデルがラインナップされています。
Snapdragon 845は先日レビューしたXperia XZ2 Compactで26万点を超えるAnTuTuベンチマークスコアを記録した高性能なプロセッサ。普段使いはもちろん、ヘビーな3Dグラフィックのゲームも快適に動作します。
BLE搭載で進化したSペン
Galaxy Noteシリーズの象徴でもあるSペンは従来どおり画面をロックしたままメモが取れたりという便利機能は引き続き搭載しつつも、Bluetooth Low Energyに対応してバッテリーを内蔵する事でGalaxy Note9本体を操作するリモコンとして使う事ができるようになりました。実際に使っている公式のプロモーション動画は以下のとおり。
カメラのシャッターを遠隔で切るリモコンとして使えるほか、プレゼンテーションのスライド操作、YouTube動画の再生・停止などの操作が本体に触れずにできるようになりました。
Sペン本体の充電はGalaxy Note9にSペンを収納するだけで可能。満充電には40秒しかかからず、一回の充電で30分あるいは200クリック分使う事ができます。Sペンの充電が切れてもリモコン機能以外の機能は全てそのまま使えるため、従来の用途であればバッテリー切れを心配する事なく利用可能。
カメラはS9+相当に、まばたきやレンズ汚れも自動警告
カメラはf値可変ギミックを搭載したGalaxy S9/Galaxy S9+同等のものにアップグレードされ、Note 8やS9+同様に2倍の望遠レンズも搭載。またGalaxy Note9からの機能として、被写体の誰かがまばたきして目を閉じてしまったり、撮影の際にレンズが汚れていたりした場合は自動検出して警告し、撮り直しをサジェストしてくれるようになりました。
バッテリーが3,300mAhから4,000mAhに増量
Galaxy Note 8では3,300mAhだったバッテリー容量が4,000mAhに増量。Noteシリーズ歴代最大のバッテリーとなっており、容量的にはかなり安心できるものとなっています。またそのためか、本体重量は190gから201gに微増しています。
内蔵ストレージが最大512GB、外部と合わせて1TBにまで拡張可能に
上位モデルに関しては内蔵ストレージが歴代最大の512GBのものを搭載。外部ストレージも今回512GBまで対応しているため、合わせて合計1TBのストレージを利用する事ができます。
カーボン冷却搭載
上がった処理性能に対応すべく、冷却性能もアップ。サムスン独自の「Water Carbon Cooling system」という技術が搭載されており、ゲームなどでCPUを酷使した場合でも冷却する事で熱暴走を防ぎパフォーマンスを保つ事ができます。
PCライクに使えるDeXに専用機器が不要に
HDMIのモニターに接続してGalaxy本体の処理性能をPCライクに使う事のできる「DeX」が、従来のDeX Station不要でスタンドアロンで実行できるようになりました。また、DeXでモニター出力している間もGalaxy Note9本体のディスプレイで別途アプリを実行して操作可能。YouTubeで動画を見ながら手元でTwitterで交流するといった使い方ができます。公式の動画は以下のとおり。
カラバリ
Galaxy Note9のカラバリは上記画像のとおり4色展開。Ocean Blue、Lavender Purple、Metallic Copper、Midnight Blackの4色展開となっており、ブルーはイエローのSペン、それ以外は本体カラーに合わせた色のSペンが付属します。
例年市場最強クラスのスペックで送り出されてきたNoteシリーズですが、今年のGalaxy Note9も例に漏れずインパクトのあるスペックシートとなっています。歴代モデルではブラッシュアップこそはされてきたものの基本機能は初代から大きく変わってこなかったSペンも、ここにきてバッテリーを内蔵し遠隔操作デバイスとして使えるようになったのも非常に印象的。国内キャリアモデルの発表が楽しみです。