ドコモ・auの通信網を利用してサービスを提供するIIJmioが、4月1日より新プラン「IIJmioモバイルサービス ギガプラン」を発表しました。
IIJmioモバイルサービス ギガプランはIIJmioが4月1日から提供する新プラン。
2/4/8/15/20GBの5つの容量、音声SIM/SMS機能付きデータSIM/データ通信専用SIM/eSIMの4種類のSIMを組み合わせて使う事ができ、音声SIM/SMS機能付きデータSIMに関してはドコモ網・au網の2種類から選択可能と、自由度の高い通信サービスとなっています。
IIJmioは通常のMVNOの設備に加えて「フルMVNO」の基盤を備えており、ドコモ網での物理SIMカードが不要なeSIMサービスをいち早く提供した事業者で、当ブログでもRakuten miniにIIJmioのeSIMを導入するなど過去に取り上げています。今回の新プランでもeSIMが料金テーブルに組み込まれており、フルMVNOの本領発揮といった格好になっています。
月額料金に関してはeSIMが最安となっており、2ギガプランであれば月額400円で契約可能。4ギガプランでも600円、8ギガプランでも1,000円に収まるため、物理SIM+eSIMのデュアルSIM設定が可能な最近のiPhoneであれば月々1GBまでは月額0円の楽天モバイルと組み合わせれば通話は楽天の通話定額、データはIIJmioのeSIMといった形で1,000円以内にお得に収めるといった運用も想定できます。
単体で見ても980円で4GBのデータ通信+音声通話が可能で1,000円以内に収まり、20GBプランにしても1,880円と割安。全体的にコストパフォーマンスの高い料金テーブルになっています。
データ通信量に関しては標準で余ったデータを翌月へ繰越可能なほか、2021年6月からは10回線までの「データ容量シェア」、同一契約内のデータ容量移行の「データ容量プレゼント」、1GBあたり200円で購入できる「ギガプラン専用追加データ量」なども提供予定。同月には無料の5Gオプション、ギガプラン会員専用アプリも提供されます。
1GBまで月額0円の楽天モバイルの新プランの登場で料金面での競争力に不安があったMVNOですが、IIJmioの4月からのギガプランは容量あたりのコスパも良く、併用にも良さそうなプラン構成。
0円になるのは1回線目のみ、2回線目からは980円スタートの楽天モバイルに対し、IIJmioのギガプランは6月からデータ容量シェアが提供されるため複数端末を併用したい方にも嬉しい内容。特にeSIM対応のiPadなどをスマートフォンと併せて使いたい方にとっては400円でeSIMが追加できるのは重宝しそうなポイントです。
IIJmioのギガプランのサービス開始は2021年4月1日。MNO三社のオンラインブランドのahamo・povo・LINEMO、楽天モバイルに加えてMVNOも魅力的なプランが出揃ってきており、今年の回線選定は悩ましい選択肢になりそうです。