MacBookのキーボードの上に貼り付けて印字を隠すことができるドレスアップアイテム「ブラックアウトステッカー」が2021年モデルのM1 Pro/M1 Maxチップ搭載新型MacBook Proに対応したので、早速送って頂きました。
ブラックアウトステッカーは2015年にファーイーストガジェットから発売された、MacBookのキーボードの印字を真っ黒に隠せるステッカー。元々の製品の生い立ちとしては前身となったAdobe Illustrator/Photoshop用のショートカットのチートシートになるキーボード用ステッカーを新型MacBookに合わせて調整する際に、黒の無地のシートで試作品を作って試している中でひらめいたというエピソードのある、偶然から生まれたアイデア商品。当ブログでも当時2015年モデルのMacBookでレビューしています。
MacBookシリーズは代々アルミのユニボディのシンプルな筐体デザインに黒いキーボードを搭載していますが、機種のプレスリリースにて見るUSキーボードの製品画像と比べて実際の日本語キーボード(JIS配列)はローマ字入力とかな入力両方の印字があり、文字が詰まった印象が強くなっています。
ブラックアウトステッカーはこの印字を隠してくれるため、MacBookシリーズ本来のすっきりとした印象に近づけることができるのが魅力。日本語キーボードのモデルであれば特に差を感じやすい製品です。
今回はレビューするのは2021年モデルの新型MacBook Pro(14/16インチ)のキーボードに対応した新モデル。2021年の新型MacBook Proは従来モデルから外観がアップデートされキーボード周りが黒くなっており、歴代モデルと比べてもブラックアウトステッカーとの相性も良いデザインとなっています。
ブラックアウトステッカーは2020年にレビューしたモデルより従来のブラックアウトステッカーが「ブラックアウトステッカーPro」という上級者モデルの位置付けになり、通常版ブラックアウトステッカーは専用開発された文字の形状をモチーフにしたフォント形状による、指先で確認できるヒント付きシールの入門モデルになっています。
今回は新型MacBook Proの14インチモデル・16インチモデルの2台が手元にあったので、それぞれ14インチでブラックアウトステッカー、16インチでブラックアウトステッカーProを試していきます。
パッケージはシンプルでミニマル。
貼り付けにはピンセットが推奨されていますが、実際あるとかなり楽です。
今回はAmazonで155円のピンセットを買って使いましたが、安い物でもいいので確保しておくと貼り付けの完成度も高くなるのでおすすめです。
こちらは通常版ブラックアウトステッカーの中身。貼り付け用のシートのほか、キー配列のガイド用紙が入っているのでキーのヒントを使いながら徐々に配列を覚えていきたい方には重宝します。
予備のシールも一列付属するので、万が一貼り付けに失敗してしまったりしても安心。ただブラックアウトステッカーProは全て四角形ですが、通常版の独自形状のキーの予備は無いので注意。
まずはこちらのシルバーの14インチMacBook Proに通常版「ブラックアウトステッカー」を貼り付けていきます。
よく見るとそれぞれ本来のキーをモチーフにした形状に切り抜かれており、キーごとに形状を見分けることができる工夫が施されています。なお、この切り欠きはキー本来の印字を避けてデザインされているため印字を隠す役割もしっかり果たしているのが偉いところ。
実際に貼り付けたところ。不思議な形をしている通常版ブラックアウトステッカーですが、実際に貼ってみるとそこまで切り欠きの存在感は無く、見た目は想像よりすっきりな感じになります。
キーに光を当てアップで見たところ。目で見ても元の文字がなんとなく想像できる形状をしており、なんとなくキーの位置は分かっているものの2つ3つのキーのうちどれだったか迷ってしまうといったシーンにおいてとても重宝します。
こちらはスペースグレイの16インチMacBook Proに貼ったブラックアウトステッカーPro。やはりProは切り欠きのノイズも全て払拭されるので、見た目が限りなくミニマルになるのが大きな魅力。また、キーを打つ際のフィーリングも指先の切り欠きの感覚が無くなるのですっきりします。
キー形状をモチーフにしたヒントを残しつつも印字は消す通常のブラックアウトステッカーは、タッチタイピングの練習用にも有用。この2種類のラインナップになった2年前にも2台でレビューしていますが、その後使っていく中でヒント付きの無刻印キーボードはキーの配置をしっかり覚えるのに重宝してくれました。
単にタッチタイピングできる上級者だけでなく、上級者を目指す方にもおすすめです。
新型MacBook Proと組み合わせた「黒の一枚板」感は魅力
今回の新しいブラックアウトステッカーは2021年モデルの新型MacBook Proの形状への対応という変更点でしたが、実際に使ってみると「黒枠に乗った黒キーボードを黒く塗りつぶす」というのは今までのMacBookシリーズでは無かった体験。キーボード全体の一体感が非常に高く、筐体の中でキーボード部分のまとまりが良くなり、とても引き締まった佇まいで満足度の高いドレスアップになりました。
通常版の文字形状を模した切り欠きの「ヒント」の仕組みも2年前のレビューから長期的に使ってその有用性は感じており、今でこそ「Pro」でも特に不便無く使えていますが、そこまでのステップアップのための「タッチタイピング練習用」アクセサリとしての側面も大きいと感じています。
当たり前ながらキー配置に自信が無い状態で貼り付けると不便にはなりますが、このスタイリッシュな佇まいはその「不便な時期を乗り越えて使いこなせるようになるまで頑張る」というモチベーションの強力な後押しになるのではないかと思います。そういった意味でも「頑張るモチベーション」と「頑張れる手助け」が共存している、良いスキルアップアイテムになり得るのではないでしょうか。
ブラックアウトステッカーの価格はいずれも1,890円。JISキーボード用とUSキーボード用が販売されているので、購入の際は間違えないよう注意が必要。
個人的に「Pro」の外観はとてもおすすめなので、印字を取り払ったミニマルな外観に魅力を感じた方は是非検討してみてはいかがでしょうか。
YouTubeにて動画版も公開中
YouTubeにて、動画版のレビューも公開中。貼り付けの様子なども盛り込んでいるので、動画で見たい方は是非チェックしてみてください。