iPad miniを活かしたミニマルなカバンの中身

以前レビューした第6世代のiPad mini。コンパクトで持ち運びやすいこのiPadを活用するためのミニマルなバッグを作ってしばらく使っているので、中身を紹介していきます。


今回のカバンの出発点は「iPad miniのサイズを活かす」こと。iPad miniは約19.5cm×約13.5cmと、タブレットとしてはコンパクトサイズ。やはりこれを最大限活かすためにはサイズの合ったカバンで荷物をコンパクトにまとめる必要があると感じました。

アイデアを羅列すると、こういった感じ。

  • iPad miniのサイズを活かして小さく
  • 主な行き先は日課の海辺のカフェ巡り&散歩
  • いつでも写真を撮って取り込める環境

実際iPad miniを普段持ち出して使う用途は「写真の取り込み&編集」「電子書籍」「文書の編集」「お絵描き」あたり。 これらの用途をカバーしつつ、更に荷物を持ったまま散歩&写真撮影に出ても苦でないサイズと重さを目指しています。

まずは、採用したカバンから順に紹介していきます。

カバン:Hawk Companyのショルダーバッグ

iPad miniをコンパクトに持ち運べるサイズ感のカバンを探していたところ見つけたのが、Hawk Companyのゴートレザーショルダーバッグ。たまたま地元の雑貨屋さんで目に入ってぴったりだなと思って購入しました。

iPad miniより一回り大きい程度のコンパクトなサイズで、小物がまとめられるジッパー付きの内ポケットが一つ付いているシンプルなバッグ。このカバンに入る範囲で、iPad miniを中心に装備を揃えてみました。

カバンの中身

カバンの中身を広げたところがこちら。全体的にサイズ感重視で選定しているのに加え、ワイヤレス充電のモバイルバッテリーを選ぶ事でUSBケーブルを荷物から排除してシンプルにしています。

1. iPad mini(第6世代)

今回のバッグの主役。以前のレビュー記事でも語った通り常備したくなる電子手帳的なデバイスで、WiFi環境下に居なくともセルラーモデルにする事でスマホの延長線上的な存在になっています。

ケースには純正のSmart Folioを使っており、カバンの中で他のアイテムとの仕切りになってシンプルかつ安全に格納できるだけでなく、立てた状態で電子書籍を楽に読んだり、倒した状態で文字をタイピングしやすくできるなどiPad miniのポテンシャルを引き出してくれるスタンド機能が便利。

今回のバッグはLogicool Keys-to-Goのようなコンパクトキーボードもはみ出してしまう背の低いサイズのため、iPad miniは単体&オンスクリーンのキーボードで文書編集する運用。

このブログやYouTubeチャンネルの企画を文書で編集したりするのはこの方法で行っています。

2. Apple Pencil(第2世代)

iPad miniの側面にマグネットで装着できるため一緒に持ち運ぶ負担が非常に低いながら、iPad miniの活用の幅を大きく広げてくれるのがApple Pencil。ポテンシャルを発揮する主な使い道はCLIP STUDIO PAINT PROでのイラスト制作ですが、それ以外でもスクリーンショットに軽く注釈を入れて送ったり「ちょっと手書きしたい」シーンでとても便利。

また、Adobe Lightroom CCでフォトレタッチする際にも細部の調整がしやすかったり指紋をつけずに何枚も連続でレタッチできたりと重宝するアイテムです。

3. Anker PowerCore Magnetic 5000

メインで使っているスマホのiPhone 13 miniのために常備しているモバイルバッテリーがAnkerのMagnetic 5000。MagSafe対応のiPhoneの背面にケーブル不要でマグネット吸着してワイヤレス充電できるので、USBケーブルを荷物に入れなくても済むのがお気に入りポイント。

iPhone 13 miniの電池持ちに不満は無いものの、Magnetic 5000を持っておけば電池が不足した時はiPhoneに重ねればそのまま一緒に重ね持ちして使えてしまうため、出掛ける前に「iPhoneを常に充電しておく」という行為から解放される点が気に入っています。

4. SONY RX100V

このコンパクトなセットに収まるカメラとして持ち歩いているのがソニーのコンパクトデジタルカメラRX100V(RX100M5A)。この小さなサイズでスマホより大きい1型センサー、24-70mmの使いやすい画角、F1.8〜F2.8の明るいレンズ、野外で撮影しやすいEVF、チルト対応画面、内蔵フラッシュなど、単体で幅広い撮影が出来る装備がぎゅっと凝縮されています。

無論、他の手持ちのミラーレス一眼と比べると性能は劣るものの、いつでもどこでも持っていけるポケットサイズの可搬性に一通りの撮影が出来る網羅性を兼ね備えているためカメラとしての楽しさは圧倒的。これとiPad miniを一緒に常備することで、年中写真趣味を満喫できています。

なおストラップは本体を購入してからずっとボナペンチュラの「エトープ × イエロー」を装着中。質感の高さとユニークなカラーコンビネーションが気に入っています。

5. Anker USB-C 2-in-1 カードリーダー

RX100VとiPad miniを組み合わせるにあたって不可欠なのがこのAnkerの2-in-1 カードリーダー。選定理由はシンプルに圧倒的小ささ。このミニマルな筐体でSDカード/microSDカードのデータをUSB type C機器に取り込むことができるので、荷物のボリュームを最小限に抑えつつ写真のRAWデータを読み込みたかった今回のニーズには最適解。USBケーブルを持ち歩くよりも更に荷物を削ることができます。

6. LinkBuds

ソニーが2月に発売したばかりの穴空き完全ワイヤレスイヤホンLinkBuds。外の音を取り込みながら電子機器の音も聴ける新発想のイヤホンで、個人的に散歩の時に海辺で波の音を聴きながら使える点がお気に入り。充電ケースも非常に小さく、今回のコンセプトにもぴったり。

音楽を聴くには音漏れが気になる形状ですが、今の生活スタイルでは車移動が殆どで音楽鑑賞はカーオーディオで楽しむため基本的には問題なし。iPad miniで動画を再生する時などに使っています。

たまにある電車移動する日にはノイキャン搭載のAirPods Proに入れ替えています。

7. mont-bell トラベルアンブレラ

また雨予報の日にだけ入れるのが、86gしかないモンベルの超軽量傘。重量もインパクト大ですが、やはり特筆すべきはその体積の少なさ。まるで駄菓子のような細い直径で、今回のようなコンパクトなバッグにでも問題なく収まってくれます。

コンパクトなショルダーバッグにもiPad miniと一緒にすっぽり収まるこのスリムボディでありながら、傘として不便しない性能。本当に優秀な折り畳み傘です。

他に持ち歩いているもの

続いて、カバンに入れずに持ち歩いている物を併せて紹介します。

1. abrAsus 小さい財布

愛用し始めて今年で10年となるabrAsusの小さい財布。気に入るあまり過去に3色買っており、現在はGiacomo Valentiniモデルのオレンジを使っています。クレジットカードの寸法を基準に作られているミニマルな財布で、この形状でクレジットカード・小銭・お札を全て収納することができる優れものです。

この財布を使い始めた10年前よりも更に前から可能な限り電子決済で日常の支払いを済ませているため、この財布の収納力でも基本的に困る事はありません。とは言いつつ、現金は問題無いもののカードに関してはトラッキング用にTile Slimを入れていたりして許容量の5枚に収まらないため、溢れた分をお札入れスペースに逃すズルをしていたりします。

2. iPhone 13 mini

昨年購入して愛用していたパープルのiPhone 12 miniに不満は無かったのですが、通信キャリアの施策で非常に安かったため年末年始に買い足したのがこのピンクのiPhone 13 mini。iPhone 12 miniと比べると圧倒的に電池持ちが改善しており、より安心して使えるようになりました。色味も気に入っています。

3. Apple Watch Hermès

2018年に思い切ってSeries 4で購入して以来、本体側をSeries 6に乗り換えたりSeries 7用バンドを買い足したりと気に入って使っているApple Watch Hermès。エルメスのレザーバンドは水分に弱いため使う日を選んでおり、雨の日や海辺の日はブレイデッドソロループモダンバックルを愛用しています。

日常の支払いはほぼ全てこのApple Watchで済ませており、今や生活に無くてはならないアイテム。色々なバンドが楽しめるファッション性と決済をスムーズに行える実用性を兼ね備えたガジェットとして気に入っています。

ミニマルなカバンを作ったら、一番使うカバンになった

振り返ってみれば学生時代は365日ノートパソコンを肌身離さず持ち歩いていたり、都内で電車通勤していた頃は電車で使えるガジェットを常備していたりと中身の多いカバンを持ち歩いていましたが、フルリモートの仕事・海沿いの街で車生活といった新しいライフスタイルは持ち運ぶ物を大きく変化させたのだなと改めて感じました。

ノートパソコンを殆ど持ち運ばなくなったのは自宅のPCデスクを圧倒的に作り込んだというのも大きな理由で、PC作業は環境の整っていて効率の良い自宅の書斎に集約して家の外には持ち出さず、外ではモバイルに適した事をするという使い分けを意識的にするようになりました。結果として用途が明確になり、大は小を兼ねるのカバンではなく、小さなカバンになりました。

今回紹介したもの以外にも「MacBook Airを入れる」「ミラーレス一眼とレンズを入れる」「出張の荷物を入れる」など用途別にいくつかのバッグを使い分けていますが、稼働率で言えば今回のショルダーバッグが圧倒的に最多。多くの場合は大掛かりな荷物は不要な事に気付かされ、コンパクトながら色々な事ができる今回のセットの守備範囲の広さを感じています。

「iPad miniを活かす」から出発した今回のカバンですが、実際に日々使ってみると厳選した小型ガジェットを軽快に持ち歩くセットというのは想像以上の気持ち良さがあって収穫でした。


今回のカバンの中身は動画にもしているので、サイズ感などが気になる方は是非チェックしてみてください。

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キリカ

ガジェットショットを作った人。本業はUI/UXデザイナー。趣味は理想のサイト作りと愛車「エリーゼ」「ジュリエッタ」でのドライブとカフェ開拓。2022年1月1日からガジェットVtuberとしてYouTubeも始めました!