MVNOの老舗の日本通信ですが、今年に入って導入された「合理的シンプル290プラン」の評判が良かったので、実際に契約して使ってみました。
合理的シンプル290プランは日本通信が2022年2月にリリースした料金プラン。物理SIM・eSIMどちらも発行可能で、名前のとおり月額290円で月1GBの通信量が含まれるプランとなっています。
通話料は11円/30秒と大手キャリアの半額で、1GB超過後のデータの容量追加も220円/1GBと低価格。
通話定額オプションも2種類用意されており「70分無料通話」が700円、「かけ放題」が1,600円で追加可能。
音声通話用や少量のデータ通信用に最適な料金プランとなっており、ライトユーザーはもちろん、複数の端末を使うユーザー、あるいは通信障害対策のサブ回線として備えておくのに適した料金プランとなっています。
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サブで使っているiPhone 12 mini用の回線として選定
今回日本通信のSIMを検討したのは、サブとして使っているiPhone 12 miniにマッチする回線が欲しかったため。昨年末に2021年お気に入りの一台として書いたとおり大変気に入っているiPhone 12 miniですが、現在は電池持ちが強化されたiPhone 13 miniをメインに使い、12 miniはサブ枠。
電池持ちが弱点な事もあって大容量の通信はしないものの、取り回しの良さからSNS投稿・音楽プレイヤー・Googleマップのナビ(車載ホルダーで充電しながら)といった2台目用途で愛用中。
回線はpovo 2.0を入れていましたが、基本料0円とはいえデータ容量の追加が都度課金、かつ1ヶ月丸々少しずつ使うとなると30日3GB=990円が最低料金と、やや不便でやや高いという点に不満を感じている状態でした。
毎月データ容量追加の課金操作が不要、かつデータ単価がより安く、eSIMが使える回線は無いかと思っていたところ見つけたのが今回の日本通信の「合理的シンプル290プラン」。月額290円で1GBまでそのまま使え、万が一サブ用途でも1GBを超過する事があっても+220円で1GB追加できコスパ抜群。
今回の用途にはかなり適しているのではないかという事で、契約してみました。
スターターパックをAmazonで買うと手数料が節約可能
日本通信は公式サイトから直接契約できますが、契約の際3,300円の手数料が発生します。Amazonで3,000円のスターターパックを購入して申し込みコードを利用するとこの手数料が掛からないため、月額約1ヶ月分にあたる300円が節約可能。
割引額としては少ないですが、Amazonがすぐ届くエリアであれば購入翌日には届くので急ぎで無ければスターターパックを噛ませて節約するのはおすすめです。
eSIMの利用開始には「住所確認コード」が必要
日本通信のeSIMは申し込みはオンラインで完結、SIMカード自体もeSIMのためインターネット越しの開通ができて物理SIMの配送が不要なのがメリットですが、利用開始にあたって物理的に配送される「住所確認コード」の入力が必要となっています。
この住所確認コードの配送が中々遅く、2022年8月に申し込んだ際には申し込みから到着まで約1週間かかりました。急ぎで開通したい方は逆に物理SIMの方がおすすめなのはなんとも皮肉なところ。なお、eSIMの再発行には手数料1,100円が発生するので、頻繁に端末を入れ替える場合も物理SIMが良いかもしれません。
住所確認コードが届いてからのeSIM開通作業は時間帯によって所要時間が異なっており、以下のとおりとなっています。
- 10時-20時 1時間以内に完了
- 20時-24時 翌日11時頃までに完了
- 0時-10時 当日11時頃までに完了
今回は10時を過ぎてから昼間の時間(表記では1時間以内に完了)に開通作業を行いましたが、申し込みから1分以内にeSIM設定メールが届いて開通が完了したのでかなりスムーズでした。
日本通信開通で一番時間が掛かるのは住所確認コードの配送待ちの部分で、他はかなりスムーズに完了するという印象でした。
月額290円、eSIM対応、速度も快適
サブ端末の回線として8月から使っていますが、体感で言えば十分に快適。平日昼休みなどのピークタイムは混雑するという話は聞いていたものの、そういった時間には使わない事もありYouTubeやApple Musicのストリーミングが途切れる事もなく、Twitterへの写真投稿も問題なくできています。特に不満点も今の所は無く、サブで使うiPhone 12 mini用の回線の選定としては大正解でした。
開通自体は0円のpovoと比べると初期費用がスターターパックを使っても3,000円掛かってしまう点は少し気になったものの、1GBで月額290円・1GB追加で220円はpovoよりも遥かに安く、使っていればすぐに逆転する金額。
大手キャリアのサブブランドとして低価格のahamo・povo・LINEMOが展開されてからは影の薄くなっていたMVNO各社のサービスですが、日本通信が7年ぶりに黒字化して業績が上向いてきた報道などもあり、ここに来て再度スポットライトが当たってきたのではないかと思います。
とりわけ日本通信の合理的シンプル290プランは実際に使ってみて、2022年現在のサブ用の回線としては決定打と言えるコスパの良さを感じた次第。サブのスマホだけでなく、セルラーモデルのiPadなどにも便利に使えそうです。