カーテン自動化のSwitchBotカーテン3レビュー。曇りの日でも太陽光充電できる、改良型の最新モデル

スマートホーム製品を数多くラインナップしているSwitchBotから登場したカーテン自動化ロボットの最新モデル「SwitchBotカーテン3」をメーカーよりレビュー用に提供いただいたので、先代モデルと比較した違いや使用感などを紹介していきます。


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SwitchBotカーテン3は、シリーズ第3世代モデルとなる2023年最新版。工事不要で様々なカーテンに取り付けられ、開閉を自動化できる製品です。

昨年レビューしたSwitchBotカーテン2から形状が大型化され従来機の2倍の最大16kgまでのカーテンを開閉できるほか、25dB以下の静音作動モード「QuietDrift」を新規に搭載。レールの滑りによって記憶された開閉位置がズレてしまう対策としてマグネットによる位置マーカーも新規に付属しています。

また、別売のソーラーパネルも充電効率が2倍に強化されたほか、本体から吊り下げて充電効率の良い位置に固定きるようになり、ソフトウェアで日中指定の時間のみ充電しやすい位置に自動で移動させたりといった機能が追加され、太陽光充電による半永久稼働が劇的に改善されています。

今回はカーテン3本体+ソーラーパネルをセットでメーカーから提供いただいたので紹介していきます。

パッケージ

SwitchBotカーテン3の内容

こちらがSwitchBotカーテン3のパッケージ内容。様々なカーテンレール形状に適合できるよう微調整パーツがいくつか付属するほか、充電用USB type A – type Cケーブル、リセットピンに加え今回から新規に付属する位置マーカー用のマグネットも付属します。

こちらがSwitchBotカーテン3本体。

左右のピースは外れるようになっており、片方を外した状態でカーテンレールに90度の角度で差し込み、レールの中で合体させることで簡単に工事不要で装着できるというギミックは初代、2代目モデルから引き続き採用。

側面には物理リセットボタンを搭載。また、左右のパーツの脱着ボタンは従来モデルより押しやすい形状になっています。

上部はカーテンレールに押し付けて移動するためのゴム素材のローラーが搭載されており、左右にはレールの内部にフックするためのローラーが配置されています。

先代モデルでは側面にあったところが下部に移動した充電用のUSB type C端子が搭載されており、専用のソーラーパネルを固定するための溝も設けられています。

SwitchBotカーテン3、2、1を順に並べたところ。SwitchBotカーテン2では筐体の外観がほぼ変わらないまま側面のパーツが外しやすくなったりといったブラッシュアップが施されましたが、今回の3世代目モデルは形状が大幅変更されている事が分かります。

また、今回の3世代目モデルではSwitchBotカーテン本体のローラーの回転数による距離記憶だけでなく、補助デバイスとしてマグネットが付属。これにより開閉時にローラーがレール上で滑った際の回転数の誤差でカーテンの開閉距離がズレる事を予防し、より正確な位置での開閉を維持してくれます。

カーテン3専用SwitchBotソーラーパネル

こちらがアップデートされたソーラーパネルのパッケージ。

従来モデルにもソーラーパネルはオプションとして用意はされていたものの、SwitchBotカーテン本体の側面、あるいはカーテンに両面テープで固定するという仕様で、充電量も不足気味でした。

今回のソーラーパネルは従来機の欠点を克服し、より実用的なモデルとなっています。

こちらがSwitchBotソーラーパネル本体。

従来はSwitchBotカーテン側面に直結、あるいはUSBケーブルを垂らしてカーテンに直接両面テープで貼り付ける仕組みでしたが、今回からはケーブル入りの折りたたみ式のロッドが展開してSwitchBotカーテン下部に吊るす形となっています。

設置は簡単、ソーラーパネルもシンプルに

従来型と同様、片面のパーツを外した状態でカーテンレールに90度に差し込み、差し込んだ状態で一体化するだけで装着が完了するシンプルさは健在。また左右のパーツを取り外すためのボタンは押しやすくなっています。

左右2基のSwitchBotカーテン3を設置すれば、アプリからの初期設定時に連動設定が可能。1つの窓のカーテンとして一度の操作で左右同時に開閉できるようになります。

位置決めのためのマグネットのマーカーは両面テープ装着となっています。

ソーラーパネルは従来はケーブル部分を取り出したり、面ファスナーの両面テープを設置したりといった手順が必要でしたが、今回のモデルからはUSBケーブルの通ったロッドを展開してSwitchBotカーテン本体に差し込むだけのシンプル装着。かなりセットアップが楽になった上、充電効率の高い位置に配置できるようになりました。

ソーラーパネル部分は角度が固定できる機構になっており、陽の当たりやすい角度に設置できます。

SwitchBotカーテンの機能

1. アプリから開閉操作

SwitchBotカーテン3を装着することで、アプリからBluetoothでワイヤレス接続して遠隔操作ができるようになります。また、タイマーを設定して朝の指定した時間にカーテンを自動で開き、夜の指定した時間に自動でカーテンを閉めるといった設定も可能です。

2. ハブ経由での操作

以前レビューした同社のSwitchBotハブ2と接続する事で、Google NestやAmazon Echoといったスマートスピーカーからの声による操作で「OK Google、カーテンを開けて」のように操作できるようになったり、Matter規格によりAppleホームアプリ・Siriから操作できるようになったりします。

SwitchBotアプリやGoogle Homeアプリ、IFTTTなどでより高度な連携も可能で、外出に連動して自動でカーテンを閉めたりといった設定もできます。

SwitchBotアプリはベータ版として「屋外天気」という機能も搭載しており、指定した地域の天気予報と連動して「雨が降ったらカーテンを閉める」といった自動化も行うことができます。

3. タッチ&ゴー機能による手動操作

SwitchBotカーテン3を設置後も、手動操作でカーテンの開閉は可能。カーテンを5cmほど引っ張ってあげるとSwitchBotカーテン3がそれを検知し、以降の開閉の続きを自動で行ってくれます。

4. QuietDrift(新機能)

今回の3世代目モデルから搭載した新機能がQuietDrift。分速27cmの超低スピードで動作することで、ほぼ音を発することなくカーテンを開閉できるというもの。実際試してみたところ動作速度はカタツムリのようなのんびりとした速度なものの、音もほぼ気付かない静音性を実現。タイマー機能と組み合わせることによって、モーター音に邪魔されない自然な朝日の差し込みを実現することができます。

従来機はカーテンを開けることによる日差しよりもカーテンを開ける作動音によって目が覚めてしまうという声もあったので、寝室に設置する場合は非常に効果的な新機能となっています。

5. 自動充電(新機能)

SwitchBotカーテン3はソーラーパネルの形状のアップデートだけでなく、ソフトウェア面でも充電を効率化。指定した時刻にSwitchBotカーテンを左右それぞれ特定の位置にQuietDriftで移動させる事でソーラーパネルの受光に最適化する事ができ、日当たりの限られた窓でも太陽光充電しやすくなっています。

太陽光充電が効率化され、半永久稼働しやすくなった最新モデル

実際にSwitchBotカーテン1→2→3と3世代のSwitchBotカーテンを使った感想としては、今回のモデルは従来機の弱点が克服され、よりおすすめ度がアップしたモデルだと感じました。

従来機の1つ目の問題は、太陽光の目覚め目当てで設置すると太陽光ではなくモーター音によって目が覚めてしまうという点。新型ではこれがQuietDriftモードで解消し、寝室のカーテン用としてのおすすめ度が大きくアップしました。

2つ目の問題は、ソーラーパネルの充電効率が悪かった点。一度の充電で半年以上は充電不要なので実際そこまで不便でも無かったのですが、ソーラーパネルを装着しても本体直結では日当たりが悪くあまり使えず、カーテンの面に装着する形でも天候の条件がかなり良くないと充電残量が増えず、実用性は低めで「半永久稼働のロマン」のために装着している状態でした。しかし新型ではここがしっかりと改良され、曇り空の日でも1日1%以上の電池残量が増えるほどに効率が上昇。ハードウェア形状を大幅に変更、ソフトウェア面にも補助機能が設けられ、本当に半永久的に稼働し続けられるカーテンロボットとなりました。

また位置検知用のマグネットが付属するようになった事で正確な位置で止まるようになり、従来機で見ていた指定位置まで閉まってもモーターが回り続けるオーバーランが激減。より洗練された動作にアップデートされたのが見て分かる進化となっています。

デメリットとしては、先代モデル比べて見た目が目立つようになってしまった事。本体が大型化したのに加え、ソーラーパネルはかなり大胆にぶら下がっています。これらは室内側から見るとカーテンで隠れるものの、カーテンレール用に今回から新たに設置できるようになったマグネットは真っ白のため、暗い色のカーテンレールだとマグネットが目立ちます。もし可能であれば、ホワイトだけでなく家の雰囲気に合わせてブラックモデルも選べるようラインナップされると良いかもしれません。もちろん自動化によるメリットが大幅に上回るとは思いますが、見栄え的には少しトレードオフのある製品だと感じました。

SwitchBotカーテン3の価格は8,980円、ソーラーパネル3は2,980円。本体は先代のカーテン2よりも1,000円安くなっています。それでもセットで揃えると値は張りますが、寝室やリビングのQOLが大きくアップするスマートホーム機器として非常におすすめの一品。特に今回は新型のソーラーパネルが従来モデルと比べ一気に実用的になったので、是非導入してみてほしい組み合わせです。

11/24~12/1のAmazonブラックフライデーの期間中はいずれも割引対象となっており、カーテン3本体が8,980円→7,633円の15%オフ、ソーラーパネル3が2,980円→2,831円の5%オフ。セットで揃えるにはおすすめのタイミングとなっています。

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キリカ

ガジェットショットを作った人。本業はUI/UXデザイナー。趣味は理想のデスク環境作り、愛車「エリーゼ」「ジュリエッタ」でのドライブ、車旅を動画・写真に残す事。