「探す」対応の多機能MagSafeスタンド「ESR HaloLock Geo Wallet Stand」レビュー

AirTag同様の「探す」に対応したESRの多機能スタンド「HaloLock Geo Wallet Stand」を評価用に頂いたので実際の使用感を紹介していきます。


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ESRのHaloLock Geo Wallet Standは、MagSafe対応のiPhone 12以降のiPhoneの背面にマグネットで装着でき、スタンド・カードホルダー・スマホリング代わりになるレザーループ・紛失防止タグとして機能する多機能デバイス。

ESRは以前レビューしたMagSafe車載ホルダーをはじめiPhoneのMagSafeに対応したアクセサリをHaloLockシリーズとして展開しており、カードホルダー充電器スタンド付き充電器スタンド付きカードホルダーモバイルバッテリースマホリングなど製品は多岐に渡ります。

今回紹介するHaloLock Geo Wallet Standはそれらの多くの機能を一つの製品に集約した新製品で、新たな機能としてAirTagと同様の「探す」によるApple製品を介した位置情報の追跡や置き忘れ通知にも対応しています。

本製品は市販前の製品となっており、記事を書いている2023年5月現在クラウドファンディングサイトKickstarterでのクラウドファンディングを終えて発送に入っている段階で、6月中には日本のMakuakeでもクラウドファンディングを実施予定です。

パッケージ内容

こちらがHaloLock Geo Wallet Standのパッケージ。

中にはクイックスタートガイド、専用の充電ケーブルと製品本体が含まれています。

HaloLock Geo Wallet Standの外観

こちらがHaloLock Geo Wallet Standの外観。一見レザーループが設けられた普通のMagSafeカードケースに見えます。

ループ部分は引き出す事ができ、スマホリングのようにiPhoneを片手で使う際の補助として指を通して使う事ができます。

背面にはiPhoneに装着するためのMagSafeマグネットの位置を示した凹みと、その下には「探す」機能のバッテリーの充電端子が設けられています。

2つ折りになっている部分を開くと内側には電源ボタンが配置されており、単押しで電源オン、3秒長押しで電源オフの操作が可能。電源をオフにすると「探す」で追跡できなくなります。

後ろのスタンドを立てたところ。iPhoneを縦・横ともに立てる事ができます。

3枚までのカードを収納可能

HaloLock Geo Wallet Standは3枚までのカードが収納可能。奥側から押し出せるようになっている他、1〜2枚のみ収納した場合でも落ちないようになっているなど、カードホルダーとしての使い勝手にも配慮を感じます。

「探す」は一度の充電で最大3ヶ月利用可能

Appleの「探す」を用いた紛失防止タグの部分は一度の充電で最大3ヶ月の利用が可能。充電は付属のUSB type C充電器で利用可能な専用ケーブルでのみ対応で、充電時間は90分ほど。充電中は充電端子の横のインジケーターが点灯します。

Appleの「探す」に対応しているため一度iPhoneなどの探すアプリでセットアップしておけば置き忘れ通知や本体の音を鳴らして探す機能が利用できるほか、世界中のiPhone・iPad・MacといったApple製品の匿名ネットワークを介した位置情報の追跡が可能。

これを一つバッグに入れておけばバッグを置き忘れた際でも通知で気付く事ができ、万が一電車に置き忘れるなどのうっかりが発生しても遠隔で位置を追跡するといった使い方ができます。いざという時に役に立つ付加機能です。

スタンドは縦横対応・角度も無段階で使い勝手良好

HaloLock Geo Wallet Standのスタンド機能は縦横対応かつ角度も無段階で柔軟に変更可能。

無段階の角度調整は安定感があり、快適な角度に安定して固定できるのでスタンドとしての使い勝手は角度固定のMOFT Snap-on Stand & Walletといった他社製品と比べてもかなり良好。純粋にスタンド機能だけでも選ぶ価値を感じます。

紛失防止もついた、カード入れ・スタンド機能ともに優れた製品

MagSafeマグネットで装着するカードホルダーとしてはApple純正のレザーウォレットが代表的な製品ですが、2枚までしか入らない純正品と比べて入る枚数、取り出しやすさともにこのHaloLock Geo Wallet Standはの使い勝手はかなり良好。

スタンド機能も競合製品のMOFT Snap-on Stand & Walletと比べて角度が無段階に柔軟に調整できるのが非常に便利で、組み合わせるiPhoneのサイズによって角度が変わってしまう角度固定の製品と比べると純粋なスタンドとして見ても使い勝手はとても良い製品です。

更に「探す」に対応する事で世界中のApple製品を介した位置の追跡が可能という付加価値のお陰で万が一の際の紛失対策としても有用なのは本製品のユニークなポイント。以前紹介したAnkerのSmartTrack Linkのような「探す」対応のタグを別途購入せずとも普段使いのアイテムで物を探す事ができるので、これ単体でも成り立つ強力な機能です。

ひとつ欠点を挙げるとすれば、充電が専用ケーブルな点。3ヶ月に1回しか使わない充電ケーブルが専用品なのは正直とても厄介で、いざ充電しようと思ったらケーブルが見つからなくなる未来が容易に想像できます。この薄さでUSB type Cポートを搭載するのは難しいのは理解できるものの、実際に使うとなると気になるポイントです。

ただ充電ケーブルの弱点を除けば、この手のMagSafeカードホルダー&スタンドの製品群の中ではトップクラスの使い勝手。カードホルダー部分は使いやすく、スタンド機能も無段階で使い勝手良好。手に持って使う際は指を通してiPhoneを固定できるスマホリング代わりになり、しかもAirTagのような紛失防止タグの機能も付いており、極めて至れり尽くせり。

市販価格は$39を予定しており、日本市場向けはまず6月中にMakuakeのクラウドファンディング実施予定。このカテゴリの製品では最大限に機能を網羅しており、「探す」やMagSafeなどAppleのエコシステムをしっかり活用したい方には是非おすすめしたいアイテムです。

なお、探す機能やレザーループ部分が不要であれば既に市販されているHaloLock Wallet Standを検討してみるのもおすすめ。無段階スタンド機能の部分だけでも使い勝手が良いので、純粋に快適な角度に合わせてiPhoneで動画鑑賞したい方にはぴったりの製品です。

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キリカ

ガジェットショットを作った人。本業はUI/UXデザイナー。趣味は理想のデスク環境作り、愛車「エリーゼ」「ジュリエッタ」でのドライブ、車旅を動画・写真に残す事。