「オトナの自作PC計画6:画面出力編」4K有機ELテレビをPCの画面に設定、画面端が切れる問題は設定で対応可能

先日リビング用のPCとして企画して組んだPCを実際にリビングに設置し、有機ELテレビに繋いで使ってみました。


今回リビングPCの画面として繋ぐのはLGの有機ELテレビ。もう何年か使っている2016年モデルのOLED55B6Pですが、TVとしては使っておらず大型有機ELディスプレイとして使っているので特に不満も無く未だ現役。4K(3820×2160)・60fps・HDRあたりの必要なポイントは押さえているモデルで、ゲーム用や映像観賞用として重宝しています。

LGの有機ELテレビは55インチが初期のエントリーモデルとして投入された主流サイズであるため年々の値下げ幅が大きく、かつてOLED55B6Pが20万円オーバーだったのに対し2020年発売の現行モデルはOLED55BXPJAは実売価格129,800円とかなりお手頃に。AirPlay2などの最新規格にも対応しており、55インチの有機ELは自宅でマルチメディアを楽しむ選択肢として年々コストパフォーマンスを増しているアイテムです。


PCとの接続はHDMI 2.0ケーブルが必要

今回組んだ自作PCはグラフィックボードにZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edgeを選定したため、HDMI端子から4K60Hzの出力が可能。ケーブルは4K60Hz出力に対応したHDMI 2.0以上のケーブルが必要なので、今回はスリムかつ床置きのPCにも延長できるものをAmazonで探してSentemの3メートルのスリムケーブルを購入しました。

デフォルト設定では画面端が切れてしまうので変更が必要

今回LGの有機ELテレビにそのままHDMI接続したところ、4Kで画面表示はされるものの、しばらく使っていると四辺が微妙にクロップされていました。TVの機種によっては画面を僅かに拡大して外周のノイズを非表示にする「オーバースキャン」機能による事もありますが、今回の原因は有機ELパネルを保護する「スクリーンシフト」という機能によるもの。

スクリーンシフトは画面が同じ映像を表示し続けている場合、微妙に表示をずらす事で有機ELパネルの焼き付きを予防する機能。オンになっている事で有機ELにPCの画面を表示し続けても焼き付きが発生しにくいというメリットがありますが、クロップ幅が大きすぎて画面端の起動中のアプリケーションのインジケーターまでも食われてしまう実用性のデメリットがあるため、今回は自己責任でオフにしていきます。

テレビの設定画面から、映像→OLEDパネルの設定に進みます。

「スクリーンシフト」機能がオンになっているため、これをオフに。

しっかりと画面下のタスクバーのアプリケーションの起動中のインジケーターが見切れず表示されるようになりました。

PC接続であればPC側で対策しつつ検討したい設定

有機ELという特性上、長時間&長期間同じ画面を表示し続けると該当部分が焼き付いてしまうリスクは付きまとう物。しかしスクリーンシフトがオンになっているとWindowsを使うにあたって大事なインジケーターまでもがクロップされてしまうので、今回はタスクバーが非表示になる全画面のゲームや動画再生が主たる利用用途な事もあり、自己責任の上でこの保護機能をオフにしてみました。

もちろんスクリーンシフト機能をオフにしたままWindowsのタスクバーを長時間表示したままにしてしまうと有機ELに焼き付いてしまう可能性があるため、Windows側の設定で一定時間でスクリーンセーバーをオンにして画面を書き換えるようにしたりと対策するのがおすすめ。

大型の有機ELディスプレイをWindowsパソコンの出力先の画面として使うのは非常に迫力があり、通常のPC用モニターでは体験できない画面サイズやコントラストが楽しめます。一方で、今回のようにPCでの接続を想定していない機能もあったりするので、その辺りを上手く調整してあげると快適に楽しめておすすめ。Windowsパソコンをリビングのテレビに繋いでゲーム機やマルチメディアマシンにしたい方は是非参考までに。

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キリカ

ガジェットショットを作った人。本業はUI/UXデザイナー。趣味は理想のデスク環境作り、愛車「エリーゼ」「ジュリエッタ」でのドライブ、車旅を動画・写真に残す事。