スマートフォンのINFOBARシリーズとしてはSHARPのA01/C01、HTCのA02に続く3社目の担当となる京セラのINFOBAR A03を写真・動画で紹介します。
動きはすこしもっさりとした印象。
スマートスイッチでスリープ解除
INFOBAR A03独自の機能として「スマートスイッチ」が搭載されています。下部のタッチセンサー式のボタン3つを左から順番に触れる事で、スリープ解除できるというもの。
ハンズオン動画
同じ4.5インチFullHD解像度のIGZOディスプレイを搭載したAQUOS SERIE mini SHV31と比べると、こちらの方が変な味付けがされていない分、4.5インチFullHDが堪能できると感じました。しかし4.5インチという小型サイズを生かしているかというと、AQUOS SERIE miniのようなEDGESTの狭いベゼルとはほど遠い極太ベゼルとなっており、ディスプレイサイズの割にはかなり大きな機種となっていて勿体無いですね。iida UIのホームも動きはカクカクで、正直2015年のスマートフォンとは思えない動きです。また、下部のタッチセンサー式のボタンも最下部にあるため押しにくく、ボタンとディスプレイの間に大きな隙間があるため、いっそオンスクリーンキーにすれば良かったのではないかと思います。デザイン的にはどうしても最下部に3色のボタンを配置したかったのかもしれませんが、「INFO」BARなので情報端末としての使いやすさを両立してほしかったところです。タッチセンサーを横になぞる事でスリープ解除できるスマートスイッチも、ボタンの位置が最下部にあるため片手で持った際にはあまり使い勝手は良いとは言えない印象でした。近年のスマートフォンはダブルタップでスリープ解除できる機能を搭載しているものが多いですが、そういった指が届きやすいジェスチャーに慣れていると最下部をなぞる動作は厳しいのではないかと思います。
使い勝手は中々厳しい評価をせざるを得ない印象の機種でしたが、ガワのメタリックな質感はデザイン重視の端末としてかなり攻めていて良いのではないでしょうか。一方で、質感は大幅に変わっているため従来のプラスチックの光沢感のあるINFOBARシリーズのデザインを好んでいる既存のINFOBARファンからすれば何故金属にしてしまったのかという印象になるかもしれません。4.5インチFullHDのIGZO搭載やVoLTE対応などスペックシートを見る限りはかなり期待していた端末でしたが、触ってみた感想としてはどうも使い勝手は個人的にはしっくりこない一台でした。