ソフトバンクモバイルはiPhone 5s/iPhone 5c発売にあたり、発売日の9月20日から現在37.5Mbpsで提供しているSoftBank 4G LTEに、倍速の75Mbpsエリアを提供する事が明らかになりました。
現在ソフトバンクは従来のSoftBank 4G LTEの2.1GHz、イーモバイルLTEのネットワークを利用した1.7GHzのLTE網を提供していますが、どちらも5MHz幅の下り最大37.5Mbpsエリアとなっています。通常時は2.1GHzのSoftBank 4G LTEに接続し、混雑時は1.7GHzのイーモバイルLTE網にフォールバックする仕組みとなっているようです。
9月20日の新型iPhone発売に伴い、ソフトバンクはこれらを10MHz幅に拡張し、最大75Mbpsの「倍速ダブルLTE」を提供する事を明らかにしました。これに伴い、新型のiPhone 5s/iPhone 5cだけでなく、現行機種のiPhone 5も規格上2倍速のLTE網の恩恵を受ける事ができます。
しかし一方で、イーモバイルLTEの1.7GHz帯を5MHz幅から10MHz幅に拡張するにあたってEMOBILE G4のサービスが利用する10MHz幅を半分に削減し、転用しています。これに伴いEMOBILE G4のサービスは最大42Mbpsから最大21Mbpsに半減。ソフトバンクは既存のiPhone 5ユーザーにも恩恵のある施策を行う一方で、相互接続でiPhone 5のパケットを2.1GHzの混雑回避のため1.7GHzに流すだけでなく、今回EMOBILE G4の理論値を半減させしまうなど、既存のイーモバイルユーザーにとっては非常に厳しい仕打ちが絶えません。
なお、本件で影響を受けるEMOBILE G4は無償解約可能と案内された件も報告されており、ソフトバンクの理不尽な仕様変更に困っているイーモバイルユーザーは問い合わせてみる価値があるかもしれません。
ソフトバンク、iPhone 5s / iPhone 5c 発売時に75Mbps x 2の「倍速ダブルLTE」導入 – Engadget Japanese