9月15日の発表イベントにてお披露目された第6世代目iPad mini。本記事では、初代iPadから歴代iPadを使い続けている筆者の視点から今回の新しいiPad mini用に買っておくべき物を用途別に厳選して紹介します。
この記事の目次
iPad mini(第6世代目)の特徴
今回新発表された第6世代iPad miniをおさらい。以前レビューした第5世代iPad miniまでのホームボタン付きの筐体から刷新され、ホームボタン無しのLiquid Retinaディスプレイのスタイルになりました。
接続端子はLightningからUSB type Cになり、対応するApple Pencilも第1世代から第2世代に変更されているので旧モデルで使っていた方はこれらアクセサリは買い替える必要があるので注意が必要。
実際に購入して使い込んでみた第6世代iPad miniのレビューは別記事にて掲載しているので、購入を検討している・使い道を知りたいといった方は是非参考にしてみてください。
それでは、実際の使用シーンを想定したおすすめのアクセサリを紹介していきます。
1. Apple純正Smart Folio
個人的に「iPadを買うのであれば必須」と思っているアイテムがこのSmart Folio。普段はiPadのカバーとして画面側を保護しつつ、開くと三角形に折り畳む事でスタンドにもなるという製品。マグネット内蔵で、iPadOSと連携することで開くと自動でスリープ解除、閉じると自動スリープといったところも気が利いています。
これ一つ買うだけで、
- 画面側含めてiPadを保護するケース
- 2つの角度で動画鑑賞、タイピングなどに便利なスタンド
- 卓上に置いてもフラットになる滑り止め
の3つの役割を果たす事ができるため、iPadのほとんどの用途におすすめできるマストアイテムです。
これを買えばケースが不要になる他、動画鑑賞などで立てかけておけるスタンド、作業時に角度をつけてApple Pencil入力やキーボードによるタイピングを楽にするキックスタンド、卓上でリズムゲームをプレイしたりヘビーな作業をする際に固定できる滑り止めにもなるため、一品で何役にもなるiPadの相棒。
価格は7,480円とそれなりにしますが、得られる利便性を考えると絶対におすすめしたい必需品です。
もしApple純正品よりもコストパフォーマンスの高い社外品を探しているのであれば、同等のギミックを備えたZtotopの類似品もおすすめ。以前iPad Pro用をレビューしていますが、質感こそはApple本家には劣るものの、純粋な機能性で言えばほぼ同等。既にiPad mini 6用として販売開始されており、2,799円で購入可能です。
2. Apple Pencil(第2世代)
iPadでメモを取ったり絵を描いたりする人にまずおすすめなのがApple Pencil。
Apple PencilはiPadシリーズ専用の充電式タッチペン。今回のiPad miniに対応している第2世代モデルは磁力でiPadの側面に装着して充電できるようになっており、側面をダブルタップする事でツールを切り替えたりといった機能も搭載。
筆圧や角度の検知にも対応し、遅延が非常に少ないことから、メモ書きだけでなく絵を描いたりといった用途にも最適。MacとiPadを連携させる「Sidecar」機能を使えばApple PencilとiPadをMacの液タブとして使う事も可能です。
15,950円と相応の価格設定にはなっているものの、iPadでイラスト作成やメモ書きがしたい方には唯一無二の選択肢となっています。
3. USB PD対応充電器&ケーブル
第6世代iPad miniには20WのUSB PD充電器とケーブルが同梱されますが、iPadをよく持ち出して外でも充電したい方は持ち運び用と自宅据え置き用を分ける運用がスマートでおすすめ。
個人的に今回のiPad miniにおすすめなのがDIGIFORCEのUSB PD充電器(上記写真は65W版)とAnkerのPowerLine III Flow。第6世代目iPad miniのカラーにマッチした色がラインナップされており、セットに統一感を持たせることができます。
DIGIFORCEの20W充電器はコンパクトで1,680円とリーズナブルな価格設定。プラグ部分を折り畳む事もでき、持ち運びに最適です。白・黒・グレーなどオーソドックスな色もラインナップ。
Anker PowerLine III Flowは柔軟性を重視したUSBケーブル。束ねて鞄に入れた際に絡まりにくく、ストレスフリーな3層構造を採用しています。カラーはラベンダーグレイを含む4色展開で、今回のiPad miniにもマッチする色。価格は0.9mで1,790円となっています。持ち運び用ケーブルとしておすすめ。
4. 保護フィルム
iPad miniを買ってまず多くの方が検討するのが画面の保護フィルム。Smart Folioがあれば画面を保護しながら持ち運べるためあまり心配は要らないものの、アクティブに外に持ち出す方は検討したいアイテムです。
iPad用の保護フィルムは面積があるため、ガラス製のプロテクター選択すると総重量が重くなりがち。今回のiPad miniは僅かに軽量化され300gを切っており、画面を保護したいのであれば軽量な従来のフィルムタイプがおすすめです。
モバイルデバイス向けの保護フィルムとして定評のあるミヤビックスのOverLay Brilliantは定番であり個人的にも愛用していておすすめ。光沢フィルムのため透過率が高く、フィルムを付けていないかのような感覚でiPad mini本来の画面の綺麗さを満喫することができます。価格は1,540円。
また、Apple Pencilを使ったメモ書きやお絵かきが多い方にはペーパーライクフィルムもおすすめ。紙のような描き心地を実現したザラザラなアンチグレアフィルムで、Apple Pencilでも紙と鉛筆のように抵抗のある描き心地が好きな方、指でタッチした際につく指紋を減らしたい方などにおすすめ。こちら以前iPad Pro用をレビューしています。
アンチグレアのため画質は落ちてしまうという弱点があるため動画鑑賞などに積極的に使いたい方にはおすすめできませんが、道具としての使い心地を向上させたい方にはおすすめ。価格は1,390円となっています。
従来型の保護フィルムは軽量でおすすめなものの、貼り付けの簡単さや触った際の触り心地などでガラス製が良いという方もいるかと思います。第6世代iPad mini用ガラス製プロテクターは以前から個人的に使っていて実績のあるNIMASOの物が既に販売開始されているので、ガラスが良い方にはこちらがおすすめ。価格は1,199円とお手頃です。
5. Bluetoothキーボード
iPadで文章を書くのであればおすすめしたいのがBluetoothキーボード。先述したSmart Folioと組み合わせればiPad本体を卓上に立ててノートパソコンのようなスタイルで使う事も可能です。
iPad miniと相性の良いキーボードとしておすすめなのがApple純正のMagic Keyboard。元々Mac用ですが、輝度や音量調整といった機能がiPadでも使えて便利。一緒に使っても違和感の無い組み合わせとなっています。
また他社製Bluetoothキーボードは基本的に英語配列としてiPadに認識されますが、Apple純正品であれば日本語配列(JIS)をそのまま使う事が可能。多くの方が慣れ親しんだ日本語キーボードで文字入力できるため、キー配列に悩むことなく使うことができます。
価格は10,800円とそれなりにしますが、iPadで文章を書く方にはおすすめのセットです。
6. 空間オーディオ対応イヤホン
iPad miniで映画鑑賞をしたいと思っている方におすすめなのが、空間オーディオ対応のイヤホン。
Appleの空間オーディオはイヤホン側で頭の位置をトラッキングすることで音の位置を固定して実空間から聞こえてくる3Dオーディオ技術。頭を回転させても音が実空間の同じ方向から鳴り続けるよう調整されるため、あたかもその場に居るような臨場感を味わうことができます。
空間オーディオ対応のイヤホンとして鉄板なのが、以前レビューしたAppleのAirPods Pro。左右独立の完全ワイヤレスイヤホンで、外部音を遮断したり取り込んだり自在に制御できるノイズキャンセリング機能を搭載。もちろん空間オーディオに対応しています。ケースが非常にコンパクトで、持ち運びやすさは抜群。
Apple製品との相性が非常に良く、独自の特徴として一度一台のApple製品で使い始めてしまえばそのままiPhone、iPad、Apple Watch、MacといったApple製品の間をシームレスに切り替えが可能。複数のApple製品を使い分けている方にはイチオシのイヤホンとなっています。
価格は30,580円と他社製品と比べると高めの価格設定ですが、Appleのエコシステムに深く浸かっている方には非常に使い勝手の良い製品となっています。
7. USB type C SDカードリーダー
カメラから写真を取り込んでレタッチしたい方におすすめしたいのが、USB type Cのコンパクトなカードリーダー。新しいiPad miniはUSB type Cポートで直接カメラに接続して写真を取り込む事が可能ですが、コンパクトなカードリーダーはケーブルより荷物をコンパクトに抑えることができるのでおすすめの選択肢です。
個人的にソニーのα7IIIなどと組み合わせて他のiPad Proなどでも使っているのがAnkerのUSB-C 2-in-1カードリーダー。価格が1,299円とお手頃ながら、コンパクト・金属筐体で作りが良い・microSDとSDに対応。コインポケットにも入る超小型サイズでカメラからの写真取り込みを問題なくこなしてくれるアイテムです。
現在のiPadはSDカードリーダーやUSB type Cケーブルによる接続で直接Adobe Lightroomなどのレタッチソフトに写真を取り込むことができるため、カメラと組み合わせる現象(レタッチ)ツールとして有力。カメラ趣味の方にはおすすめのアイテムです。
8. ワイヤレスゲームパッド
iPadで快適にゲームをプレイしたい方におすすめなのが、iPadに対応したゲームパッド。新しいiPad miniはiPhone 13シリーズにも採用されているA15 Bionicチップを採用しており、3Dのゲームもしっかり楽しめるハイスペック端末。実際モバイル対応ゲームとしてグラフィックの要求性能が高い原神もiPad mini公式サイトに取り上げられている事から、Appleの自信も伺える機種です。
iPadはワイヤレスのゲームパッドの接続に対応しており、実際にXBOXやPlayStationのコントローラーを接続して遊べることは過去記事で紹介済み。
Smart Folioとの相性も良く、iPad mini本体を立ててワイヤレスコントローラーでリラックスしながらプレイするというスタイルは非常に快適。
現在iPadにおすすめのコントローラーとして挙げられるのが、PS5用のDualSenseコントローラー。PlayStationシリーズで長くゲーム機を作り続けてきただけあり、並のメーカーのコントローラーと比べると完成度は非常に高め。今年アップデートでiPadOSに対応した上にデザインも洗練されており、地域によってはAppleがDualSenseを直販しているところもあるApple公認のコントローラーとなっています。
価格は現在約7,300円ほどとなっていますが、クオリティを考えると割安感すらある価格設定だと感じます。原神など、ゲームパッドに対応しているゲームをプレイしている方にはおすすめです。
9. USB-C – 3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタ
音ゲーなどを遅延無くiPad miniでプレイしたい方におすすめで見落としがちなのが、USB-C – 3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタ。一世代前の第5世代目iPad miniにはあった3.5mmのイヤホンジャックが第6世代iPad miniからは無くなっているため、従来の3.5mmジャック用のイヤホンやヘッドホンを繋ぎたい方には必需品。
価格もお手頃かつ安心できるのがApple純正品。Apple直販でも1,100円と低価格。有線イヤホン・ヘッドホン派の方は押さえておくべきアイテムです。
以上、歴代iPadを色々と使ってきた筆者が考える新型iPad mini用のおすすめアイテムのまとめでした。実際の用途別にまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。繰り返しになりますが、最初に紹介したApple純正Smart Folioはほぼ全ての用途で活躍するため、まだ使った事が無い方であれば是非導入してほしいマストアイテムです。
今回個人的にも発表を見て即決で買ってしまったほど魅力的なiPadなので、用途に応じた最適なアクセサリを使いこなすことで上手くポテンシャルを引き出せれば良いなと思っています。
第6世代iPad miniはApple、Amazon、各通信キャリア(ドコモ ・au・ソフトバンク)などで購入可能です。