ガジェットブログの始め方・集客方法・収入源を、17年以上書いてきた経験から2022年に解説してみる

私が最初にガジェットに関するブログを書き始めたのが2005年のこと。早いもので、今年2022年でガジェットブログ歴17年になります。これから新たに始めたい、作り方を教えてほしいという声を定期的に聞くので、今回改めて普段の記事作りの裏側まで全体像をまとめていこうと思います。


ガジェットブログの始め方と一口に言っても網羅すべき項目は多く、サーバーをセットアップしてブログを公開するというテクニカルな部分から、コンテンツ作り、集客、収益化など多岐に渡ります。

本記事では全体像を俯瞰しつつも、サーバーの設定方法といったマニュアル的な内容は最低限に留めつつ、ブログの中でも「ガジェットブログ」をやるにあたって特に重要な情報に焦点を当てて各項目について解説していきます。

以下が内容になります。

ガジェットブログとは

このブログ、この記事を読んでいるという方であれば既に「ガジェットブログ」という言葉に馴染みがあり、ガジェットブログと聞いて思い浮かべるブログがいくつかあるのではないでしょうか。スマートフォン・パソコン・カメラをはじめとする電子機器、ガジェットのレビューを中心としたブログであればガジェットブログのカテゴリに入るのではないかと思います。

一口にガジェットブログと言ってもガジェットに様々な製品カテゴリがあるのと同様に、ガジェットブログも多種多様な特色があります。媒体の数が少なかった黎明期には広くオールジャンルなガジェットブログも多く見られましたが、最近では特定の製品カテゴリに特化して記事群を構築していくスタイルも増えてきました。

そうしてガジェットの中でも特定の分野を深掘りした「特化ブログ」として始める手法はライバル媒体の多い中で初期の読者を集めるにあたって有効な手法と言えるので、iPadの活用方法、完全ワイヤレスイヤホン、USB充電器など、特定の分野で得意な分野があるのであればブログのテーマとして集中して掘り下げるのは初手としておすすめです。

私がガジェットブログを始めた理由

ガジェットブログを始めたいと思うきっかけは色々とあると思いますが、私の場合は純粋にインターネットを触り始めた子供の頃に「ブログが格好良い」と思い始め、自分でも格好良いブログを作りたいと思ったから。始めた頃は「ガジェットブログ」という言葉も使われていない頃でしたが、結果としてそのカテゴリに入るようなブログになりました。

今の「ガジェットショット」という名前のブログになったのが2010年の事ですが、そこから数年おきにデザインを自分で起こしてカスタマイズし、自分の理想とする格好良いブログ像を目指してアップデートを繰り返しています。今までのデザインの変遷は「ガジェットショットについて」のページで少しだけ取り上げているので、昔の姿を見たい方は参考までに。

この基本的な考え方は今でも変わっておらず、日々の記事で写真の撮影方法であったり、動画の埋め込みであったり、より理想のブログを作るための試行錯誤を重ねています。

会社員の「副業」としてのガジェットブログ

副業ブームの現代では「副業としてブログで稼ぎたい」という切り口から入る方も多いかもしれません。実際私も会社勤めをしながらブログからアフィリエイト広告などで副収入を得ている身であり、会社員とブログの親和性は高いと感じています。

そして「ガジェットブログ」となると性質上どうしても電子機器を購入し続ける原資が必要になってきますが、買ったガジェットがブログの題材になり、書いたブログ記事がガジェットを買う原資になるサイクルが生み出す事ができれば理想的な好循環を作る事ができます。

またブログ記事を書くにあたって、カメラでの撮影や編集、記事の編集、場合によっては動画編集やデザイン編集などといった作業を通してガジェット自体を大いに活躍させられる場である点も素晴らしい所。ガジェットブログを作る事でガジェットを一層活用し、次のガジェットの予算も確保できるという、ガジェットをより深く楽しめる趣味であると感じています。

ガジェットが好きな方であれば、ガジェットブログは単なる副業にとどまらず、それ以外にも実益の多い趣味として噛み合っていると言えるでしょう。

お金の話も抜きにしては語れないトピックなので、この記事の中では具体的にガジェットブログにどういった種類の収入源があり、どういったサービスに登録し、どういった広告で収益化できるかという部分にも具体的な数字を交えながら触れていきます。

ガジェットブログ運営はスキルアップの宝庫

ブログを構築して公開するというプロセスは始めるハードルこそ低いものの、掘り下げていくと様々な技術が絡んでくるので、気付けばスキルアップに繋がっていたという事が往々にしてあります。

実際私も現在の本業に就けたのはブログで培ったスキルのお陰で、ブログのデザインのカスタマイズという入口からHTML/CSSの書き方やWebプログラミング、WebデザインのためにPhotoshopなどを使った画像作成などを経験し、更にはガジェットブログを通して様々な製品のUIに触れてきた経験なども活かした形で現在はソフトウェア会社でのデザイナーとしての本業に繋がっています。

感覚としては、ブログの延長線上の副産物として本業がついてきたようなイメージです。

私以外のパターンでもブログを通してSEOやコンテンツマーケティングの知識を学んだ結果、完全な異業種からWebマーケティングの会社に転職できた方も居ますし、カメラの知識を深める事でカメラマンとして活動している方もいたりと、ブログは本業で通用するレベルのスキルが獲得できる趣味だとつくづく感じさせられます。

ブログ構築に欠かせない「WordPress」とは

現在インターネットに公開されているブログの多くはWordPressというオープンソースのコンテンツ管理システム(CMS)によって生成されており、2022年の日本語圏の84.4%のWebサイトはWordPressという事実上のデファクトスタンダードとなっています。

WordPressは拡張性に長けており、管理画面上から「プラグイン」をインストール事で機能を増やしたり、「テーマ」をインストールする事で外観やサイト構造を簡単に差し替える事が可能。

自分でレンタルサーバーを契約して設置する必要はあるものの、アカウント登録だけで使えるブログサービスと比べると圧倒的に自由度が高く、魅力的なガジェットブログを構築するに必要な機能が充実しています。

単純にブログ記事をインターネットに公開するだけであれば無料のnoteが優れたエディタを備えていて、それこそ力の入った記事を書けば「note編集部のおすすめ」としてピックアップしていただけて多くの人に見てもらえる機会もあったりと個人的にもお絵描き置き場や雑記帳として愛用していて気に入っていますが、自分のメディアとして本格的に展開して収益化するのであればレンタルサーバー+WordPressの組み合わせが強くおすすめ。

私は2006年からWordPressを導入して使っていますが、当初と比べると年々導入のハードルは下がっており、初心者に易しくなっている事からも一層おすすめしやすくなりました。この記事ではWordPressでガジェットブログを構築する前提で解説していきます。

ガジェットブログを始めるのに「必要な物」

それでは早速、WordPressを用いたガジェットブログを始めるにあたって必要な物を紹介してきます。

1. パソコン

ブログを開設して書くだけであればスマートフォン単体でも不可能ではないですが、比較表を生成したりブログの外観をカスタマイズしたり商品のリンクを設置したりといった作業は圧倒的にパソコンがおすすめ。徒歩と車ぐらいの違いがあるので、パソコンで編集する事は前提になってきます。

ブログ用の写真加工と記事作成自体にはそれほどハイスペックは必要無いものの、メモリ容量があれば複数の公式ページを比較しながら記事を書いたり、GPU性能があれば外部モニターを使って記事画面・写真編集画面・リサーチ画面を同時に並べられたり、スペックを活かせる箇所は多々あります。

ちなみに作業環境のためにフルスイングでスペックに全振りした環境は2021年末のデスクツアーで紹介しているので、エクストリームな環境を構築したらどうなるか気になる方は是非覗いてみてください。

ただこれから新たに購入してするのであれば、Apple認定整備済み製品で在庫があれば10万円強で購入できるM1チップのMacBook Airは一台目としておすすめ。必要十分な処理性能に加え、ディスプレイの品質も良いのでブログ用の写真の編集にもしっかり使えます。実際私も持ち運び用マシンとして普段の写真の編集や記事の作成に愛用している一台です。

また、MacBook Airに関しては関連アクセサリを記事にしやすいのも魅力で、作業用のパソコンになる上にガジェットとしてのコンテンツ力もある、一石二鳥のアイテムとなっています。

2. カメラ

ガジェットのレビューを書くにあたって、欠かせないのが製品を撮影するためのカメラ。最近はスマートフォンのカメラの画質も劇的に向上しているので、とりあえず手元のスマートフォンのカメラを使って始めても問題無いと思います。

そこからステップアップしてミラーレス一眼などの専用機を使えばクオリティ面の向上が見込めるのは勿論のこと、カメラの知識や撮影技術を磨いていくのもガジェットブログの醍醐味。カメラ自体もガジェットネタとして活きてくるので、是非チャレンジしたいところ。

参考までに、ガジェットショットのレビュー記事では2018年頃まではコンデジのSONY RX100を用いて撮影していましたが、現在はミラーレス一眼のSONY α7IIIのボディにSIGMA 70mm F2.8 DG MACROのレンズという構成に落ち着きました。

3. ドメイン

続いて必要なのが独自ドメイン。ガジェットショットは「gadget-shot.com」がドメインです。基本的にレンタルサーバーでWordPressブログを開設する場合は一緒に取得する事になります。

ドメインを所有している間はずっと利用料を払い続ける必要がありますが、金額としては年額数十円〜数千円程度が相場となっており、月辺りの負担額は少なめ。

このドメインはブログのインターネット上の住所となるだけでなく、投稿した記事の検索エンジンからの評価が積み重なっていくため、長く運営していく場合は基本的にドメインを変更せず評価を育てていく事になります。

またドメインとセットで考えたいのがブログ名。ユーザーにとっての分かりやすさを考えるとドメイン名とブログ名はある程度一致している事が望ましく、希望したドメインが取得できる名前のブログにするのがおすすめです。

ドメインは契約するレンタルサーバーと同じ会社で取得するとキャンペーンで安くなる事が多いですが、ドメインとサーバー別々の場所でも問題無く利用する事は可能。私は最初に契約したロリポップサーバーと同じ会社の提供するムームードメインでドメインを最初に取得して以来、同じサービスを使い続けています。

ムームードメインは後述するロリポップ!レンタルサーバーを契約するとドメインが永年無料になるので、セットでの契約はおすすめです。

4. サーバー

続いて必須なのがWordPressを設置するサーバー。アクセス数を捌く処理性能に応じて様々なプランやサービスがありますが、私は最初は月々220円からWordPressが設置できるロリポップ!から始めました。

現在のガジェットショットは規模の拡大に合わせてWordPress専用に高速化されたwpX Speedの月額2,640円のW2プランを契約中。非常に高速な上、オートスケール機能が搭載されているため突然ブログ記事がバズって負荷が急上昇したとしても自動で上位のプランに切り替えてPVを捌くことができます(先代プランの頃にあった月150万PVのバズでも大丈夫でした)。

いずれも画面に従うだけでWordPressを自動でインストールしてくれる機能を搭載しているため、初心者でも簡単にWordPressブログを始める事ができるようになっています。

5. WordPressテーマ

ブログの顔となるのが、ブログのデザインを決めるWordPressテーマ。

私が始めた頃は配布されているテーマを元に改造したり自作したりといった層も多い時代だった事もあり、現在もガジェットショットは白紙からデザインを起こした自作のWordPressテーマを採用し続けています。

ただ2022年現在の傾向としてはインターネットで配布されているWordPressテーマは無料・有料問わず多機能となっており、テーマの中のオプションを選択するだけでHTML・CSSの知識無しに見た目を大きくカスタマイズできるようになっています。

無料テーマとして有名な物がCocoonで、無料でありながら多くの有料テーマにひけを取らない多機能性とカスタマイズ性を持っているのが特徴です。出費はサーバー代・ドメイン代のみに抑え、可能な限りスモールスタートしたい方にはこちらがおすすめ。

また知名度では劣るものの、個人的に無料テーマの中で推したいのがLuxeritas。こちらも多機能でありながら設定項目の分かりやすさがCocoonよりも優れていると感じました。どちらも無料なので、両方試してみて気に入った方を選ぶというのも良いと思います。

もし有料のWordPressテーマを検討するのであれば、SWELLがおすすめ。多機能でカスタマイズ性が高いのは他の競合テーマと同様ですが、実際に触ってみた感想として最も手軽にスタイリッシュで垢抜けたデザインが構築できるテーマだと思っています。17,600円と初手では手が出しにくい金額ではありますが、無料テーマからのステップアップにはおすすめです。

おしゃれなブログのデザインは読者からの印象を決めるのは勿論ですが、自分自身のモチベーションにも大きく関わってくる部分。ドメインがインターネット上の住所ならば、WordPressテーマはその住所に建つ家の見栄えそのもの。自分にとって居心地の良い世界観を構築する事で、より魂の込められたコンテンツを出していける事にも繋がります。

ガジェットブログに「あると良い物」

続いて、ガジェットブログを構築するにあたって必須ではないものの、実際に書いていて「あると良い」と思った物をリストアップしていきます。

1. 背景紙

個人的に、プロダクトの写真を撮影するにあたって大きなターニングポイントとなったのが背景紙の導入。以前は白いデスクの上でそのまま撮影していましたが、背景紙を使う事で写真の生活感が払拭でき、被写体の製品自体に注意を向ける事ができます。

また、意外と語られる事が無いですが背景に余計な物が写らなくなる事で写真のデータ容量も劇的に減るため、ページのロードが速くなるという効果もあります。特に写真が多くなりがちなレビュー記事では効果が大きいので、モバイル回線で記事を読んでいる読者は特にロード時間の変化を感じられるかと思います。

ガジェットショットではPVC背景紙を使っており、小さなものであれば2枚セットで2,000円台辺りから購入できるものでありながら写真のクオリティがグッと上がるのでおすすめです。

勿論、逆に背景の木の机など質感を活かした写真をブログの世界観にしていくというのも方法の一つなので「背景紙の導入が必須」とは一概に言えませんが、もし自分が今から新規にガジェットブログを立ち上げるのであればPVC背景紙はコスパ抜群の投資なので最初に導入すると思います。

2. 照明

窓からの自然光で撮れる部屋であれば昼間のうちに撮るのが最もコスパが良いですが、日が暮れた時間からも撮影したいという方であれば撮影用に照明機材を導入するのはおすすめ。現在ガジェットショットでは机にクランプできる省スペースのパネル照明Neewer NL-288ARC(2万円弱)を使っていますが、1万円以下のボックス照明でも十分に効果は得られます。

3. ストロボ

スマホではなく専用機のカメラを使って撮影する場合はストロボ(フラッシュ)を天井に向けて焚いて、バウンスで全体を照らして撮影する手法を併用するのもおすすめ。瞬間的に大きな光量で照らすので、ワンランク上の明るさで撮影することができ写真の品質の向上が見込めます。

コンデジなど機種によっては内蔵のフラッシュを上向きにできたりしますが、内蔵されていないミラーレス一眼であればGodoxのストロボが8,000円前後で手に入りコスパ良くおすすめ。自分も4年ほど使っています。

4. アイコンイラスト

物理的な物ではありませんが、導入して良かったなと思ったのがアイコンのイラスト。顔出しで活動するのであれば自分のポートレート写真、自分で描ける場合は自分のイラストも良いですが、そうでなければオンラインでイラストレーターに発注して自分だけのアイコンを描いてもらうのもおすすめです。

私はココナラというWebサービスを経由してイラストを依頼しましたが、アイコンイラストであれば相場としては数千円から依頼可能で、ハードルは実は意外と低め。様々な絵柄のイラストレーターさんが登録しているので、サイトを見ているだけでも楽しいです(私はよくふち先生にブログ&YouTube用イラストをお願いしています)。

なお、ココナラは紹介キャンペーンが用意されており、登録後に招待コードのページから「GARYV」を入れるとサービス手数料に使える1,000ポイントが付与されます。是非活用してみてください。

個人ブログは書き手と読者の距離が近い媒体なので、覚えてもらいやすい、親しみやすいアイコンを設定する事は活動するにあたって意外と重要な項目。特にSNSで集客する場合は無機質なアイコンより、キャラクター性のある物の方がおすすめです。

ガジェットブログの「書き方」

ガジェットブログの記事の書き方は人それぞれだとは思いますが、一例としてこのガジェットショットでレビュー記事を一つ公開するまでの具体的な流れを一例として紹介していきます。

1. ガジェットの選定

まず、レビュー記事にしていくガジェット本体を購入します。

基本的に自分が欲しいもの買うのが一番書きやすいですが、それに加えて「生活がどう便利になるのか分かりやすい」ものが書きやすくておすすめ。この選定の際に「何故欲しいと思ったのか」「何故購入に至ったのか」という点は実際に記事を起こす際に説得力のある材料になるので覚えておくか、メモしておきましょう。

既に使っている物について書く場合でも、遡って何故買ったのかを考えるのは非常に有用です。

2. 開封&写真撮影

ガジェットブログを書き始めると、製品の開封と写真撮影はセットになります。写真中心のレビュー記事においては写真の清潔感がとても大事なので、新品の全く汚れていない状態で先に一通りの写真撮影を済ませておくと楽。また、製品の外観だけでなくパッケージの中身や付属品などもこの段階で一通り撮影して写真が使えるようにしておきます。

また、どこかしらで写真が重宝する可能性があるので、とりあえず新しく購入した物はレビューする予定は無くても開封時に写真だけ撮るように習慣付けています。

3. Adobe Lightroomで写真をレタッチ加工

撮影した写真は、記事を書く前に編集ソフトに取り込んでまとめてレタッチで整えておきます。ガジェットショットでは現在Adobe Lightroom CCを使っています。それ以前はApple純正の無料の写真アプリを使っていましたが、概ね同じ内容の作業が可能です。

実際に行っている具体的な作業は以下のとおり。

  • 切り抜きと回転」で構図や水平を調整、16:9に写真を切り抜き
  • 修復」で写真に写り込んでいるホコリやゴミ、汚れを除去
  • ホワイトバランス」の調整
  • ライト」で露光量を調整

ガジェットショットでは16:9のワイドなアスペクト比の写真を記事に使っているので、まず最初に被写体が16:9のフレームの中央に来るように切り抜きと回転ツールでカットします。写真が傾いている際はここで水平ツールを使って補正します。

「修復」ツールを使えば写真に写り込んでしまった異物がなぞるだけで削除できるので、目立つ汚れやホコリなどはレタッチで消します。ここでレタッチで修正するのに時間が掛かりすぎるほど汚れやホコリが目立つ場合は一旦該当部分だけ撮影をやり直します。

ホワイトバランスはスポイトツールを使って白背景の部分をクリックすれば自動でLightroomが調整してくれるので、全ての写真でホワイトバランスを統一する事ができます。

ライトの調整は基本的に白飛びするギリギリ手前まで露光量を上げ、被写体の細部が見やすいように明るくします。また外装色が暗めの製品に関しては暗部が見辛い場合があるため、「シャドウ」の項目を引き上げて暗いとこを明るく持ち上げて見やすく調整します。

似たような調整を複数の写真に施す場合は、1枚だけレタッチしてから写真一覧から「編集設定をコピー」で設定をコピーし、反映先の写真を複数選択した上で「設定編集の貼り付け」を行うと同じレタッチ内容を複数の写真に一括適用できて時短になります。

レタッチした写真はブログのテーマに応じた画像サイズで一括書き出ししておきます。

4. 新規記事を作成して写真を一括で貼り付け

実際に製品を使ってレビュー内容を考える前に、下準備として新規記事を作成し、先ほどレタッチした写真を一括で挿入して下書きに入れておきます。

写真ファイルはパソコンで一括選択し、WordPressのブロックエディタの本文部分にドラッグ&ドロップすると自動でギャラリーブロックになるので、ギャラリーブロックから画像ブロックに変換する事で全ての写真が個別の画像ブロックに分離されます。この方法で1枚1枚貼り付けずとも一括で全ての写真を記事に挿入することができます。

5. 製品を使いながら下書きにメモを追記

続いて、製品を実際に使ってみて記事に盛り込みたい気付きを発見でき次第、順次先ほど作成した下書きにメモしていきます。最後に清書するので、ざっくりとした箇条書きでも、見出しの一覧だけ作るでもOK。便利に思った点、不便に思った点、使うまで分からなかった意外な点など、実際に製品を触ってこそ気付くポイントが多く盛り込めると一次情報として価値の高い記事に繋がります。

6. 記事の清書

レビューに使えそうなネタが下書きに十分に溜まったら、既に挿入されている写真とメモを繋ぎ合わせて最終版のレビュー記事に書き直していきます。ここで本文を書く前に記事タイトルを決めてから書き始めると全体の筋書きに統一感が生まれるのでおすすめ。メモの中から「一番伝えたい事」を洗い出し、それをタイトルとして要約します。

この段階でメモに書いたポイントの中で、追加で写真撮影が必要な部分があれば個別に撮影・レタッチして追加、スクリーンショットなどを交えた図解が必要であればAdobe Photoshopなどで作成して追加します。

また、ベンチーマークソフトによる処理性能の客観的な数値を添えたい場合はここで改めて取得して挿入していきます。主観的な評価だけでなく、数値的な評価も記事の内容として盛り込めると読者の判断材料として確実な物が提供できるのでおすすめです。

7. 記事の確認

記事が書き上がったら、プレビュー機能を使って実際の表示で最終確認をします。誤字脱字などのミスが無いかは勿論、改めて読者目線で見ると改善できる点が最後に見つかったりするので確認は必ず行うようにしています(とはいえ見落としもあるので、読者からの指摘で気付く事もあります。いつもありがとうございます)。

インターネット上の個人のブログ媒体はプロの編集部によるチェックなどのプロセスが公開前に介在しない分、改めて一語一句確認していくと誤字脱字や表記ミスがある記事が非常に多いです。カジュアルに投稿できる媒体だけに、最後にダブルチェックしてミスを減らす心掛けだけでクオリティ面での差別化ができます。

また、こだわるのであればスマートフォンの画面上でも読みにくくないかを実機でチェックするのもおすすめ。ジャンルにもよりますが、ガジェットに関しては取り扱う題材がスマートフォン自体だったりする事もあり、スマートフォンからのアクセスが過半数の媒体が多くなっています。

8. 記事の公開

記事が完成したら公開の作業に移ります。

記事公開時には公開するだけでなく、WordPressのプラグインなどを使ってTwitter、Facebookのブログ記事告知用のアカウントで自動投稿で新記事を告知します(ガジェットショットではWordPress公式のプラグインを使っています)。Twitterアカウントは一つでも良いですが、個人的にはブログ媒体の告知専用のアカウントがあると読者が新着記事の通知などに使えて便利だと思うので分けています。

また、記事を投稿する時間帯は夜の19〜22時頃か、できなければ昼の12〜13時頃を意識しています。媒体によって具体的な時間は変わってきますが、読者の目に留まりやすい時間帯というのがあるので、可能な限りそういった時間帯に公開できるよう心掛けています。

例えば対象の読者が会社員中心であれば、朝の通勤の時間帯、昼休みの時間帯、仕事終わりの後の時間帯に投稿すると読んでもらいやすいのでおすすめ。SNSで読者を集めるのであれば必ず意識しておきたいポイントです。

ガジェットブログの「集客」

ブログはYouTubeのように視聴者に自動でおすすめが表示されたり、TikTokのように自動で一定回数ランダムな視聴者に表示したりするプラットフォームとは違い、投稿されたコンテンツに集客する仕組みは用意されていません。そのため、投稿後に読者を集める集客経路を自分で考える必要があります。

それではブログへの集客経路を種類別に整理・解説していきます。

1. 検索エンジン(Googleなど)

ブログの集客経路の最も大きな割合を占めるのが、Googleなどの検索エンジンからの流入

とりわけガジェットブログへの検索流入として基本となるのが、レビュー記事への検索流入。例えばiPhone 15が発売され、それを購入してレビューを投稿した場合、Googleで「iPhone 15 レビュー」といったワードで読者が検索し、記事に辿り着く形です。

無論iPhoneといった人気のプロダクトは様々なブログがこぞってレビューを投稿するため激戦区となっており、新参ブログが検索上位に入り込むのは大変難しくなっています。そのため冒頭でも言及したように最初は特定の分野に特化し、ニッチな製品をレビューしていく事で最初の読者を獲得していく事が定石となります。

こうした検索結果の上位に表示できるよう対策をする事を指す検索エンジン最適化、略してSEOという言葉がありますが、現代の検索エンジン対策は一朝一夕にはいかず、地道な積み重ねが必要となっています。とりわけ昔から変わらず最重要とされているのが外部サイトからの「被リンク」で、他の媒体に言及されるような有益な一次情報をアウトプットし続ける事が重要です。

他のブログではまだ解説されていない分野を分かりやすく解説したり、検証結果を掲載したり、他の媒体の参考にされるような一次情報を出す事ができれば被リンクは自然と集まりやすくなります。

ガジェットジャンルに関してはOSのアップデートで搭載された新機能の使い方や活用方法など、まだインターネット上に解説が存在しない分野が日々新しく登場しています。これらをいち早く調べて検証し、他の媒体にとって有益な情報を先手を打って提供する事で検索エンジンからの評価は積み上げられていきます。

検索エンジンからの流入は数ある流入元の中で最も長期的に安定しており、媒体として太いアクセス数を維持するのであれば欠かせない経路。新規参入の場合は競合が少ないニッチな分野、競合がまだ投稿していない新しい情報に対して有益な一次情報をいち早く提供し続ける事で後発でも検索に強いガジェットブログに育てていく事ができます。

2. SNS(Twitter、Instagramなど)

流入元として検索エンジンの次に重要と言えるのが、TwitterInstagramなどSNSからの流入。

特にTwitterに関しては既に読者となっている自分のフォロワーに新規記事の投稿を告知できるだけでなく、世間にまだ知られていないインパクトのある情報を投稿できればリツイート機能による伝搬で新規層の開拓まで狙える拡散力のあるプラットフォームとなっています。

ガジェット分野に関しては日進月歩で新しい製品が出続けている事もありTwitterとの相性は良く、記事の告知だけでなくTwitter上で有益なガジェット情報を発信し続ければ自然と自分の得意な分野に関心を持ったフォロワー層を集めることができ、新規記事の投稿時にある程度の初動がつくようになります。

また、同じようにTwitterで一次情報を投稿しているユーザーは非常に多いので、そういった層をフォローしてアンテナを張っておく事で他のブログに書かれていない一次情報をいち早く発掘できるようになります。情報発信と情報収集、どちらの面からもTwitterは必修科目と言えるでしょう。

Instagramに関しては通常の投稿にはリンクが設置できず、プロフィールと24時間で消えるストーリーズにのみリンクが設置可能という、集客用途としてはややトリッキーなSNSです。ただしストーリーズにはアンケートや質問など、フォロワーと交流する機能が豊富に用意されています。

そのため、Instagramは距離の近い読者への記事の告知や舞台裏の共有、アンケートなどの交流機能を使った一次情報の発掘といった用途で棲み分けるのがおすすめのSNSとなっています。ただしガジェット分野の中でもInstagramを利用しているユーザー層は少ないカテゴリは多く、読者層があまり写真SNSには興味ないようなジャンルであれば不要かもしれません。

Facebookに関しては実名SNSという事もあり、一般論として利用するユーザーの年齢層は高めの傾向にあります。そのためガジェットの中でも高めの年齢層に人気の製品(例えばゴルフに便利なスマートウォッチなど)を専門分野として取り扱う場合は、ブログ公式のFacebookページを用意しておくのは特におすすめ。FacebookページはWordPressと連携して自動で記事投稿時に告知のFacebook投稿をするように設定できるので、一度設定すれば基本的に手間は掛かりません。

3. はてなブックマーク

以前の全盛期ほどの勢いは無いものの、現在もガジェットに関心のある根強いユーザーが残っており時にTwitterを凌駕する勢いの流入が見込めるのがはてなブックマーク。はてなユーザーがインターネット上の記事をブックマークし、その中で多数のブックマークを獲得した注目のページがトップページに上がって更に多くのユーザーの目に留まるといった形で拡散されます。

現在でもインパクトのあるコンテンツであればはてなブックマークでそれなりにバズる事はあり、こちらのデスクツアーの記事は2022年の年始に500近いブックマークを獲得しました。

はてなブックマーク上でどういった記事がユーザーの関心を集めているのかを調べるのは拡散されやすいコンテンツ作りの参考になるので、一旦トップページや「テクノロジー」のタブに目を通してみるのもおすすめです。

4. RSSリーダー

こちらもSNSが普及した現代ではユーザー数も減ってしまいましたが、ブログの新着記事をまとめて読みたい層には使われ続けているのがRSSリーダー。無論WordPressもRSS形式での記事配信に対応しており、RSSリーダーのアプリやサービスを使う事で新着記事を一元管理する事ができます。

オンラインのRSSリーダーサービス「Feedly」では登録者数を確認でき、ガジェットショットはありがたい事に5,000人の登録者がいるようです。実際、記事更新後はFeedlyから毎回一定の流入があります。

ガジェットの分野は他の分野のブログと比べると読者側もRSSリーダーのようなツールを使いこなしている層が多いはずなので、RSSで購読したい層が購読できるよう、購読リンクを設置しておくのはおすすめです(ガジェットショットもヘッダーやフッターにさりげなくRSSアイコンが配置されています)。

5. Yahoo!知恵袋

意外とあなどれない流入元が、Yahoo!知恵袋。

ガジェット分野は何かしらの読者の悩みを解決する記事が多いかと思いますが、そういった記事が増えてくると悩みを抱えたYahoo!知恵袋ユーザーに対して別のユーザーが参考URLとして貼ってくれるといった事が往々にして起こります。

悩みを抱えたユーザーが常に一定数いるようなトピックに対して適切な解決方法を提示する記事を書く事ができれば、Yahoo!知恵袋からじわじわと流入を獲得する事ができます。

逆にYahoo!知恵袋を見ればユーザーがどんな悩みを抱えているかを知る事もできるので、自分が解決策を提示できるジャンルに質問者が多ければネタ探しの場所としてもおすすめです。

6. Google Discover

近年の流入元として大きな存在感を示しているのがGoogle Discover。

Androidのホーム画面やiPhoneのGoogleアプリなどに表示される記事のレコメンド枠で、Googleが自動で記事をピックアップして掲載してくれます。Google側の匙加減ひとつでSNSや検索流入とは比にならないほどのアクセスが流れ込む事もあり、かなりパワフルな流入経路です。

このGoogle Discoverは自動で新着記事や過去記事からピックアップされるため人為的に掲載する事はできませんが、Google検索セントラルではDiscoverに表示される可能性を高めるための公式見解を公開しています。

それによればコンテンツの本質を捉えたタイトル、幅1,200ピクセル以上の魅力的な高画質の画像、タイムリーなコンテンツ、独自の情報や考察といった要素を含める事でDiscoverに拾われる可能性を高める事ができるとのことなので、これらを意識して記事を作成する事である程度対策が可能です。

特にガジェットブログに関しては自分で撮影した魅力的で高画質な写真を添えた最新の製品のタイムリーな記事を公開し続ける事でDiscoverのレコメンド枠を狙う事ができます。

SNSに頼らないバズを生み出す事ができる貴重な経路なので、普段からこの基準を満たした記事を作るよう意識すると良いです。

7. 動画サイト(YouTube、TikTokなど)

大きな労力が掛かる話ではありますが、YouTubeなどの動画サイトに同じジャンルのコンテンツを投稿して組み合わせる事で集客しているガジェットブロガーも近年増えてきました。

YouTubeにはYouTube内の検索に加え独自のレコメンドシステムがあるため、おすすめされやすい動画を投稿する事で従来のブログの検索流入とは別経路で大きく集客できる可能性があるプラットフォームとなっています。

また、YouTubeは動画の概要欄からの送客にとどまらず、一定条件を満たすと「コミュニティ投稿」というSNSライクな投稿ができるようになります。チャンネル登録者数が増えてくるとこのコミュニティ投稿からの流入も大きくなってくるので、他のSNSと併用する事で記事投稿時の初動をより強化する事ができます。

YouTube内の検索だけでなく、YouTubeの動画はGoogle検索にも掲載されます。検索キーワードによっては動画が優待されるキーワードもあり、ブログでは上位が狙えないキーワードでも、YouTube動画であれば上位が狙えるというケースも多く存在します。そのためチャンネル自体は人気YouTuberにならずとも、ブログと動画を並行して投稿する事で検索流入が大きく増える事が期待できます。

動画編集に抵抗の無い方であれば、ブログとYouTubeを併用する事は様々なメリットに溢れているのでおすすめです。ただし動画作りは時間泥棒なので、しっかりと両立できないのであればまずはブログに専念するのも良いかもしれません。遅ればせながら自分も新規チャンネルを立ち上げましたが、やはり編集にかかる労力の大きさが一番の課題だと感じています。

TikTokは次々とショート動画をフリックして見ていくという仕組み上、新規参入でもバズりやすいプラットフォームとなっています。仕組みとしては投稿した動画が一定回数必ず再生され、その中でユーザー行動が良かったものがより拡散されます。

具体的には「いいね」「コメント」「シェア」といったアクションが多い動画、より長い時間飛ばされずに最後まで視聴された動画がバズる仕組みになっているので、そういった評価基準を満たしたショート動画が作れるのであればYouTubeより短時間の制作時間で多くの集客が見込めます。

ガジェットジャンルの中だとiPhoneの便利な使い方など初心者向けコンテンツがバズっているのをよく見かけるので、そういった解説系が得意な方はTikTokを起爆剤に展開していくのも良い方法でしょう。

ガジェットブログの「収入源」

冒頭で書いたとおり、ガジェットブログは立派な収入源になり得るコンテンツです。副業として書いている方も多く、中には本業以上に稼ぐ方、独立して本業できるほど収益を出している方もいます。

ガジェットブログが収益を生み出す事で次のガジェットの購入費に充てる事ができ、好循環が生み出せるのは冒頭で書いたとおり。

なんとなく「お金になる」といった漠然としたイメージを持っている方も多くいると思うので、具体的にどういった構造でどういった規模感なのか、その種類別に掘り下げていこうと思います。

1. 成果報酬型アフィリエイト(Amazonアソシエイトなど)

ガジェットブログで稼ぐと言えば真っ先にアフィリエイトをイメージする方も多いのではないかと思いますが、実際最も王道な方法がこのアフィリエイトです。

アフィリエイトは主に成果報酬型のインターネット広告で、読者が商品やサービスをリンク経由で広告主のサイトを訪問し、成約する事でその成果報酬を得る事ができます。

ガジェットブログの収入源として代表的なアフィリエイトのサービスは以下のとおり。

アフィリエイトは一般的に直接広告主とは契約せず、ASP(アフィリエイトサービスプロバイダ)という登録された広告主の中からブロガーが広告を選んで配信できる仲介サービスに登録して行います。

物を売るガジェットブログの王道はやはりAmazonアソシエイト。大手通販サイトAmazon.co.jpにある豊富な商品ラインナップの中から販売する物を選べるため、最も初心者が取っ付きやすいアフィリエイトとなっています。

一方で単価は非常に低く、電化製品の場合は販売金額の2%が報酬となります。1,000円の商品を1つ販売したとしても、たった20円しか入りません。また、上限は1,000円となっているのでどれだけ高額なPCを売ったとしても一回1,000円が限度となっています。

そのため収益をまとまった金額に押し上げるにはAmazonプライムデーのようなセールイベントを活用したり、併せ買いする商品を紹介して単価を底上げしたり、記事の数を増やして販売件数を大きく増やす必要があります。

ガジェットショットでも平常時のAmazonアソシエイトの収入は多くて月数万円程度で、副業としては良いお小遣い程度。ただし大規模セールイベントに記事やツイートが運良くバズった場合、これが十倍、稀に百倍の規模に跳ね上がるという事も経験しています(ただしそういった事象は水物で、再現性はありません)。

より単価の高いガジェットブログの収益化として定番なのが格安SIMやWiFiルーター、固定回線などの通信回線の成約案件で、こちらはバリューコマースアクセストレードドコモアフィリエイトA8.netもしもアフィリエイトといったASP経由で契約する事ができ、1件の成約につき数千円の報酬が設定されています。

具体的な収入の規模感を計算すると、例えば1件3,000円の報酬が設定されている格安SIMを毎日2〜3枚コンスタントに売る事ができれば、月20万円台のまとまった収入になります。

ASPごとに取り扱っている広告主は異なり、バリューコマースは大手通信キャリア、アクセストレードはmineoなどの格安SIM、ドコモアフィリエイトはドコモ系のコンテンツ、A8.netは海外通販サイトのETOREN、もしもアフィリエイトは無制限系モバイルWiFiルーターといった具合にガジェットブログと関連度の高い広告主は幅広いため、ブログが形になってきたらひとまずASPは登録しておく事をおすすめします。

なお、多くのASPの登録は審査制となっているので、アフィリエイトに取り組む前にブログのコンテンツをある程度揃えておく必要があります。最初はアフィリエイトの前に記事を書き、ユーザーに有益なコンテンツを取り揃えている媒体であると誰にでも分かる状態にしておきましょう。

2. クリック報酬型広告(Google AdSenseなど)

成果報酬型の広告とは対極的なマネタイズ方法が、クリック報酬型の広告。とりわけ主流なのがGoogle AdSenseというサービスで、ページ内に最適な広告をGoogleが自動的に挿入し、それがクリックされると単価に応じた報酬が入るという、アクセスさえあればまとまった金額を稼ぐことができる方法です。

これのメリットは何と言っても内容に関わらず収益を生む事ができる事で、全く商品を訴求しない記事であってもマネタイズする事ができます。そのためニュース記事や解説記事との相性が良く、売る商品が全く無くとも収益化する事ができます。

現在ガジェットショットではごく一部のページにしかアドセンス広告を設置していませんが、ニュース記事を多数書いていた学生時代はGoogle AdSenseで毎月十数万の売上を出していた時期もありました。会社員の収入には及びませんが学生のお小遣いとしては十分で、当時の記事はアフィリエイト広告の無い純粋なガジェット記事が多かったのはこれのお陰とも言えます。

いわゆる「アフィリエイトブログ感」の少ない記事スタイルを求めるのであればおすすめできる方法ではありますが、まとまった収益を得るには大量のアクセス数が必要なのが難点です。

3. PR記事

成果報酬、クリック型報酬でもない収益化方法としては企業からの依頼でのPR記事が挙げられます。

これは一定の金額を広告宣伝費として受け取って商品のプロモーションのための記事を投稿するという物で、一般的に企業から自社商品の貸し出しあるいは譲渡を受けてその商品のレビュー記事を作成します。

こういったPR記事はブログの規模が大きくなってくると企業側から依頼が来るものなので、ガジェットブログを作る際は必ず問い合わせフォームを設けるようにしましょう。

メリットとしては商品の販売数などの成約度合いに関わらず一定の金額を受け取れるという点ですが、PR記事のPV数や送客リンクのクリック数の計測などを求められる事も多く、次に繋がるよう、企業側の商品の販売に貢献できる記事を作成して長期的に良好な関係を築く事が大切になってきます。

単価の参考までに、ガジェットショットでは以前5万円前後の単価でPR記事を書いていた事がありました。ただ個人的な意向としては仕事として商品のプロモーション記事を書くのは好きではなく、スケジュールや数字に縛られず自由にレビューしたいため、現在では基本的に受け付けておりません。

一方で同じメーカーからの新製品のPR記事の依頼を継続的にこなしているガジェットブロガーも多く、依頼主にメリットを提供し続けられる記事が書けるのであれば比較的安定した収入源の一つになり得るものではあります。

4. 売却

自分のブログに愛着のある個人ブロガーにはあまり馴染みの無い話かもしれませんが、ブログは売れます。売却相場は一説では月々の利益の24ヶ月分程度と言われています。実際サイト売買サービスのラッコM&Aを見ると、多くのブログが売りに出されていて相場感を見る事ができます。

ライフステージの変化で仕事や育児などが忙しくなって更新できなくなったり、違うジャンルのブログをやりたくなったりと、今のブログに一旦区切りを付けたくなったら売却というのも一つの手。

単純計算で月10万円台程度の収益まで育てる事ができれば、そのまま数百万円で売却することも可能。手塩にかけて育てたブログを手放すのは胸が痛いですが、まとまったお金が必要になった時にブログは売却できる資産になるのは凄い事だと思います。


以上がガジェットブログの収入周りの話となりますが、具体的な数字を交えてみると解像度がぐっと上がった方も多いのではないでしょうか。稼ぎ方としては基本的に物を紹介するブログで、物を売る事が商売となってきます。上手くハマれば夢のある話だと思います。

なお、会社員が副業としてアフィリエイトの収入があると確定申告が必要になるので、売上が少しでも上がってきたらfreee会計で振込先の銀行口座のデータを同期しておくと確定申告が楽になるのでおすすめです。

ガジェットブログの「続け方」

最後に、17年以上続けている私がここまで長く続けられた秘訣を共有しようと思います。

1. 無理に続けない

続け方なのに「続けない」は矛盾しているように見えますが、適度な休憩は長い長い長距離走には大事です。ここまでの記事の内容を読んだ方であればガジェットブログの運営にあたって背負わなければならない要素が膨大にあるという事が重々感じられたと思いますが、それに追い込まれて義務感に追われてブログを書くようになってしまっては本末転倒だと思っています。

私は趣味を通り越してもはやライフワークとしてブログと接していますが、日が昇るまで夢中で記事を書き続けた日も数えきれないほどある一方で、何ヶ月もろくに更新しなかった時期も多々あります。

長年書いてきて思うのは、やはり読者に響くようなコンテンツというのは嫌々やって出てくるようなものではなく、伝えたくて伝えたくて仕方無いという気持ちが読者に伝わるような熱意のある文章だという事。

ガジェット好きに限らず、日常生活で自分の趣味に取り組んでいると「これは誰かに伝えたい」と思う瞬間があるのではないかと思います。そう思った瞬間こそがブログを書く絶好のタイミングです。そういった瞬間が無いのであれば、一旦筆を置いて自分の「好き」に向き合ってみるのが良いかもしれません。

そうやって書いた記事は一つ公開したら、一緒に伝えたい事が芋づる式に出てくるのではないでしょうか。そういった「誰かに伝えたいの連鎖」こそがブログ継続の真髄であり、無限に湧き出る油田なのだと思っています。

2. 自分にとって最高に居心地の良い場所にする

あなたのブログは、あなたの世界です。自分の部屋を好きな物でいっぱいにするように、自分のブログも好きなものでいっぱいにしてみましょう。自分の好みドンピシャのデザインのWordPressテーマのブログに、自分の好きなガジェットの自分の好みのアングルの写真がサムネイルで並んでいて、著者欄には自分の好みのアイコンが貼られていたら、もう必然的にやる気が出るに決まっているじゃないですか。

そうなると、自然と自分好みのコンテンツを次々と入れたくなってきます。そして記事を公開したら、記事一覧を眺めてご満悦タイムです。きっと最高のコレクションになっていると思います。

3. 仲間を作る

ブログを書いていて良かったと思う瞬間は、やはり読んだ人からの反応があった時ではないでしょうか。読者のフィードバックは強烈なモチベーションになります(Twitterでいつもコメントをくれる方々、本当にありがとうございます)。

「あの記事読んで欲しくなっちゃって、買ったらすごく良くて気に入った、ありがとう。」

そんな声を聞いた日には、もうその日は嬉しくて嬉しくて寝るまで一日中幸せじゃないでしょうか。そう思ったら、他のブロガーにも同じ事をしたくなりませんか?良い記事は積極的にTwitterにシェアして感想を書いたり、直接リプライで伝えたり。私はしたくなります。

そういった輪があれば、もうモチベーション的には無敵です。私はよくブログ仲間とDiscordで作業通話をしたりするのですが、雑談の中のさりげない「あの記事読んだ」の一言だけでもメンタル的にも大きな支えになっています。

そんな仲間居ないよ!という方は軽率にTwitterで絡んできてくれると喜びます。

ガジェットブログを始める流れの早見表

今回の内容を踏まえて、ガジェットブログを始める際の流れの早見表を作ってみました。

  • 機材を揃える(パソコン、カメラなど)
  • ブログの名前を決める
  • 名前に合わせた独自ドメインを取得するムームードメインなど)
  • レンタルサーバーを契約する(ロリポップ!wpXなど)
  • WordPressをセットアップする
  • WordPressテーマをインストールする(CocoonSWELLなど)
  • お問合せフォームを設置する(レビュー依頼のため)
  • 記事を書く
  • ASPに登録する(記事が揃ってきたら)

ざっとこんな感じでしょうか。

始めて良かった。

「かっこいい」なんて安直な理由でしたが、17年前にブログを始めたのは本当に良い選択だったなと思います。ブログのお陰で今の仕事、今の生活、今の交友関係があるので、正直ここまで人生に多大なインパクトを与えてくれる趣味になろうとは最初は1ミリも思っていませんでした。

文章を書く事ひとつにも好き嫌いがありますし、決して万人に手放しにおすすめできるという物ではありませんが、やはりこれだけ得るものが多いと人にも勧めたくもなるものです。なのでこの記事が少しでも誰かの第一歩を踏み出すきっかけになれば嬉しいですし、今回はそういった新しい旅人の役に立てるような世界地図を、可能な限り自分の見える範囲で描いてみたつもりです。

もちろん既に沢山のガジェットブログが世の中にあるものの、書き手のライフスタイルが違えば視点も変わってくるので、同じ商品の話でも全く異なる話になるのがとても面白いなと思っています。

例えばたまに海沿いの通りを散歩しているとたまにスケボーのトリックをしながらiPhoneで動画撮影している集団を見かけるのですが、そういった様子を遠目で見ていると「この人の使い方でのiPhoneのレビューを読んでみたい」と思う瞬間が多々あります。絶対動画撮影や手ブレ補正の作例は参考になるでしょうし、どんな動画が上がっているのかも見てみたいです。少なくとも、うちには書けない記事になりそうです。

つまるところライフスタイルの数だけガジェットブログのジャンルがあると思っているので、それをもっと覗いてみたいという気持ちもあってこの記事を書いてみた次第。公開することで、誰かの何かのきっかけになれば幸いです。それでは。

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キリカ

ガジェットショットを作った人。本業はUI/UXデザイナー。趣味は理想のサイト作りと愛車「エリーゼ」「ジュリエッタ」でのドライブとカフェ開拓。2022年1月1日からガジェットVtuberとしてYouTubeも始めました!