IIJmio、月額150円のeSIM「データプラン ゼロ」開始。300円で+1GB、再発行0円。従来のベータ版プランと比較

IIJmio、月額150円のeSIM「データプラン ゼロ」開始。300円で+1GB、再発行0円。従来のベータ版プランと比較

IIJmioがeSIMを使った正式サービス「データプラン ゼロ」を本日より申し込み受付開始しました。


IIJmioはドコモ回線とau回線でサービスを提供しているMVNO。2年連続シェアNo1キャンペーンを実施しており、格安SIMの中でも非常に人気となっています。そしてIIJmioは従来回線の卸元である大手キャリアが担っていた加入者管理機能の設備などを自社で受け持つ「フルMVNO」としてのサービス提供に踏み出しており、その第一弾として昨年提供開始したのがeSIMプラン(ベータ版)というデータ通信専用サービス。

eSIM(Embedded SIM)は従来のSIMカードのような物理的なICチップを発行せずに使える仕組みで、オンラインで契約してすぐに通信プロファイルを端末に導入して使えるのが魅力。対応端末はiPhone XR/XS以降の世代のiPhoneや同世代のiPad、Google Pixel 4、Surface Pro Xなど。

IIJmioのeSIMはQRコードを読み込むだけで端末に導入できるので、物理SIMカードの発行を待たなくても良いスピード感はとても魅力です。

2019年のベータ版に続く正式サービスが開始

eSIMプラン(ベータ版)はベータ版という位置付けで2019年7月に提供開始されたサービスで、月額1,520円(税抜)で6GBまで高速通信が使えるというもので、プランも1種類のみでした。これに続く「ベータ」の外れた正式サービスが今回の「データプラン ゼロ」。

データプラン ゼロでは月々の高速通信データの「バンドルクーポン」が付属せず、基本料150円の状態では0GB。使う分だけ自分で購入して使うeSIMサービスとなっており、最初の1GBは300円、2GB〜10GBまでは1GBあたり450円で追加する事ができます。

また、従来かかっていたSIM再発行手数料の2,000円が今回から撤廃。eSIM発行手数料200円は引き続きかかるものの、ベータ版では課題だった「eSIMを端末間で移すたびに2,200円かかる」といったeSIMのメリットを弱めてしまうデメリットは今回改善しています。なお、Q&Aを見る限りこれに伴いベータ版のeSIMの再発行手数料も発生しなくなっているようです。

データプラン ゼロとeSIMプラン(ベータ版)の比較

従来のeSIMプラン(ベータ版)と今回発表された新しいデータプラン ゼロを比較してみました。

データプラン ゼロ eSIMプラン(ベータ版)
月額利用料 150円 1,520円
バンドルクーポン(データ量) 0GB 6GB
データ追加 ×
データ追加料 1GB 450円(毎月1回目のみ300円)
データ量超過後の通信 通信不可 200kbps

新しい「データプラン ゼロ」は月々の高速データ量が一切付属しないのが特徴的なプラン。必要な時だけ当月使う容量を購入してチャージするといった使い方になります。また、購入したデータ通信量の有効期限は当月末までとなっており、翌月への繰越は不可。

注意点として、容量を使い切った後は低速通信になるのではなく、通信が不可になります(推測ですが、これは基本料150円で0GBのまま低速で大量に使われてしまうとサービスとして成り立たなくなってしまうからかもしれません)。そのためメインの通信手段ではなく、「既にあるメインのSIMカードの容量が不足した際にデータ量を安く追加する」といった使い方が主になりそうです。

iPhoneはiPhone XS/XR以降、物理SIM+eSIMのデュアルSIM構成で使う事が可能になっているので、既に大手キャリアを使っていて、データが追加で必要な際に安く高速通信を追加したい方には重宝しそうなサービスです。

毎月4GB〜6GBデータを使う人は従来プランがおすすめ

新しいデータプラン ゼロですが、毎月のデータ量が少ない方・必ずしも毎月たくさん使わない方にはお得な一方で、毎月継続的に使う方にとっては旧プランの方がお得となっています。比較表を作成してみました。

利用プラン 料金
データプランゼロ(一切使わない月) 150円
データプランゼロ 3GB追加 1,350円
データプランゼロ 4GB追加 1,800円
データプランゼロ 6GB追加 2,700円
eSIMプラン(ベータ版) 1,520円

従来プランのeSIMプラン(ベータ版)と同じ容量の6GBを追加すると、データプラン ゼロだと総額2,700円に。eSIMプラン(ベータ版)の1,520円と比べてかなりの割高感があります。

3GBまでの容量追加であればベータ版のプランよりも安く収まりますが、毎月4GB以上使うのであればベータ版のeSIMプランの方がかなり割安。

新しいデータプラン ゼロは、月々の使用量に波があり、多い月に通信データ量を1GB〜3GB程度追加して微調整したいといった方には便利。一方で毎月継続的に4GB以上使うのであれば、1,520円で6GB使えるeSIMプラン(ベータ版)の方がお得となっています。

ドコモ以外のユーザーでドコモを使いたい場合もおすすめ

単純に1GB450円で追加できるサービスとして以外も、au、ソフトバンク、楽天など他のキャリアを現在使っており、山間部など今使っているキャリアが繋がらないエリアに行く時にピンポイントででドコモ回線を使いたい、といった使い方にもこのサービスはおすすめ。

以前楽天モバイルの販売するeSIM専用スマートフォン「Rakuten Mini」にIIJmioのeSIMを追加する記事でも取り上げましたが、例えばまだ基地局展開が発展途上の自社回線の楽天UN-LIMITを今後使っていくのであれば、月額150円で維持できる圏外保険として回線を追加しておくのは一つの手。eSIM回線への切り替えも簡単にできるので、エリアを補完するためのeSIMとしての価値もありそうです。


IIJmioのeSIMが今回ようやく正式サービスになりましたが、プランがやや特殊なため、従来のベータ版のプラン(現時点ではまだ申し込み可能)も併せて検討の余地があるのは面白いところです。再発行手数料がかからなくなったので、iPhoneに入れたりiPadに入れたりSurfaceに入れたりと、色々とeSIMを試しやすくなったのも今回のポイント。従来は機種間で移すだけで月額以上にお金のかかる上級者向け仕様でしたが、まだeSIMを試していない方にもかなり試しやすくなったのではないかと思います。申し込みは以下のリンクから。

キリカ

キリカ

ガジェットショットを作った人。最近まで学生生活の傍ブログを書いていましたが、今はデザイナーとして働いています。休日は愛車の「エリーゼ」「ジュリエッタ」に乗ってドライブに出かけたり、写真を撮ったり楽しんでいます。