先日CA(キャリアアグリゲーション)対応で220Mbps化すると告知されたWiMAX 2+ですが、現行の最新WiMAX 2+ルーターのWi-Fi WALKER WiMAX 2+ NAD11はCAに非対応。少し悔しいので、物理的に2台のNAD11に繋いで無理矢理「物理CA」してみました。
今回UQさんのモニターでWi-Fi WALKER NAD11の新色のレッドをお借りしていて2台のNAD11が揃ったので、キャリアアグリゲーションに対応していない2つのNAD11を束ねてみました。
キャリアアグリゲーションをソフトウェア上で再現するのに使用したのはConnectify Speedifyというツール。以前7回線を束ねて191Mbpsのモバイル回線を実現した際にも使ったソフトウェアで、複数のネットワークアダプタを束ねて分散接続する事によって快適なネットワーク環境を構築できるというものです。
当然ですがMacBook ProにはWiFiモジュールが1つしか搭載されていないので、今回USB接続のWiFiドングルを追加でUSBポートにて増設。利用したのはバルクの小型USB Wireless LAN Adapter、802.11b/g/n 対応という製品で、実はこれの中身はBUFFALO、PLANEX、ELECOMなどが販売しているものと同じRalink製のもの。WiFi接続に使用する付属ユーティリティは1台でしか通信できないため、他社のものを複数組み合わせようと試みようにも中身が同じで2つ以上の利用は難しくなっています。
実際通信してみた
実際に2台のNAD11に分散して通信してみたところ、同じ回線を使った2台だからか、快適になるどころか分散によるロスでかえって体感速度は落ちてしまいました。
結果的に物理CA作戦は失敗してしまいましたが、そもそもSpeedifyは複数の別の経路の回線を利用して賢く通信を分散させ快適化を図るアプリ。同じ無制限回線でも2ヶ月無料キャンペーンを行っているぷららモバイルLTEや、SoftBankのAXGPにてキャリアアグリゲーションに対応し、速度も2年間無制限となっている305ZTなどと組み合わせるとエリアや速度の穴を相互にカバーできて移動中も快適に通信できるのではないでしょうか。
なお、UQ WiMAX直販サイトではブルーガチャムクフリースブランケット&商品券3,000円プレゼントキャンペーン中。同じ速度無制限の他の回線と比較したメリットを挙げると、ドコモ回線を利用したMVNOと比べると安定して速度が出る点、Pocket WiFi 305ZTと比べると通信内容が強制的に圧縮されないため、jpegデータなどをそのままの画質で送受信できるという点があります。
大手携帯キャリア各社が月間の通信量制限を足並み揃える一方で、UQ WiMAXやMVNO、Y!mobileなどの無制限回線の選択肢も増えてきました。同じ無制限でもそれぞれ特性が微妙に違ってくるので、自分の用途に合ったものを選びたいところです。