2025年春、気になっているガジェット8選

2025年になり昨年以上に気になるガジェットが目に入ってくるようになったので、物欲を感じたガジェットをメモがてら紹介していきます。


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1. LG UltraFine 6K Monitor

CES 2025でレンダリング画像のみ明らかになった、LGの新型モニター。

UltraFine 6Kの名前のとおりAppleのPro Display XDRと同じく32インチの6K解像度を有しており、Nano IPS Blackパネルで、接続にはThunderbolt 5を採用。価格などの詳細情報は現時点では不明。

iFデザインアワード2025に掲載されているレンダリングを見る限り入出力はUSB type C形状のポートが5個(恐らくアップストリーム・ダウンストリーム)、HDMIポートが1個、DisplayPortが1個となっているようです。付属のスタンドは縦横の回転が可能ですが、VESAマウントのモニターアームが利用可能かは不明。

私が現在愛用しているメインモニターは32インチ4KのINNOCN 32Q1Uですが、macOSに最適なdpi(218dpi)で使いたいため4K(3840×2160)の実解像度に対してスケーリングは3008×1692で利用中。理想的にはぴったり2倍スケーリングで利用できるAppleのPro Display XDRと同じ6016×3384が欲しいものの、Pro Display XDRは728,800円という金額で流石に手が出ない領域です。

1年ほど前はUltraFine 5K×2枚のデスク構成だったためmacOSに最適なdpiのぴったり2倍スケーリングの快適性も知っている一方で、物理的に大きい32インチ・3008×1692の作業領域の快適性も体験してしまったため、これら双方を満たすモニターが欲しくなってしまっている状況です。

そんな状況で舞い込んできたUltraFine 6Kの情報なので、同様に32インチ6Kで発売予定のASUSのProArt Display 6K PA32QCVと並んで気になる一台。ASUSの方は価格が$1,249とされているので、こちらのLGも20万円以内に収まってくれればApple Pro Display XDRの代替として検討したいと思っています。

背面を見る限りポート類はThunderbolt入力しか無かったUltraFine 5Kと比べて豊富に揃っているようですが、個人的にVESA規格のモニターアームにマウントできるのは重要なポイントなので続報を待ちたいところです。

2. Pixel Watch 3

これは「欲しいな」とこの記事を書いている間に買ってしまったので購入済みにはなるのですが、Apple Watch Sport→Apple Watch Series 4→Apple Watch Series 6と10年間Apple Watchを使い続けており、そろそろ変化が欲しいなと思っていたところで行き着いたのがPixel Watch 3。

2024年9月に登場したPixel Watch 3ですが、発売から半年が経ち定価52,800円のところ未使用品が33,800円で流通しており、新品同様のものが非常に割安で確保できる時期という事で購入。

私はiPhoneをメインで使っているため本来Wear OSのPixel Watch 3は組み合わせて使う事はできませんが、一度AndroidでセットアップさえしてしまえばiOSの通知をWear OSで受信するアプリなども利用でき、Googleウォレットに入ったSuicaなどもそのまま使えるため意外とApple Watchの代替として使えてしまうという事に気付きました。

2015年のApple Watch発売時の四角形の筐体に対する違和感は年月による慣れとアップデートによる筐体の洗練によってすっかり目に馴染んでしまった感覚はありますが、やはり改めて使うと円形のスマートウォッチは良いものです。中でもPixel Watch 3は造形の美しさが際立っており、所有する満足度は高い一台です。

3. OPPO Find N5

フォルダブル端末は2019年に初代Galaxy Foldをレビューしたりと出始めの頃は気になっていたものの、初期の物は特にですが折りたたむとスマートフォンより分厚く、開いてもタブレットより小さく、ここ数年はその割高感に対して納得できる魅力を見出せずにいました。

しかし今年2月に海外で発売されたOPPO Find N5は今までのフォルダブルとは一線を画する端末で、折りたたんだ状態で8.93mmの薄さを実現しつつ、本体重量も229gとフォルダブルとしては軽量。

「折り畳めば普通のスマートフォン、開けばタブレット」というのがフォルダブルの理想形態かと思いますが、OPPO Find N5はようやく折り畳んだ状態で普通のスマートフォンの形を実現したと言えるのではないでしょうか。

日本での発売はアナウンスされておらず現在は輸入するしかありませんが、気になる存在です。

4. AirPods Max (USB-C)

AirPods Maxは登場時に一度グリーンのものを買ってそれほど愛着が湧かず売却しているのですが、その後端子がLightningからUSB-Cにアップデートされ、カラーも好みのパープルがラインナップされたので薄々買い戻したいと思っていました。

Appleでの定価は円安により2020年の登場初期の61,800円から値上がりして84,800円となっていますが、イオシスの未使用品は72,800円と少しだけ割安で購入可能。

今すぐ欲しいわけではないのですが、なんだかんだイヤホンでAirPods Proを普段使いしているとApple製品同士のシームレスな切り替えは便利でヘッドホンにもあると便利だった事を思い出すので、買い戻す機会があれば買い戻しても良いなと思っている製品です。

5. Minimal Phone

現在はメインスマホとしてiPhone 16 Pro Maxを使っているのですが、あれこれと便利すぎて使いすぎてしまい、情報過多になってしまうなと感じています。

Minimal Phoneはそういった情報過多の悩みにぴったりなスマートフォンで、Androidスマートフォンとして最低限の役割は果たしつつも、電子ペーパーによって娯楽的な用途からは距離を置けるというもの。

電子ペーパー端末の効果は2023年に購入したBOOX Palmaで実感しており、これにモバイルデータ通信が付いて日々のスマートフォンとして使えれば程良いデジタルデトックスになるなと以前から思っていました。

先日LINEがAndroidのサブ端末登録をリリースした事もあり、iPhoneの環境は崩さずカバンなどに便利なデバイスとして併せ持ったまま、普段ポケットに入れておく端末をこちらに置き換えるといった運用も実現性がありそうです。

定価は$499のところ現在$399の先行販売価格となっており、価格帯的に無理もなく絶妙に欲しくなるライン。唯一気になる点としては、日本語圏のユーザーが使うのにQWERTYキーボードは英語圏ほど重要ではなさそうなところ。BOOX Palmaでもフリック入力はできたので、物理キーボードの部分は持て余しそうだなぁと思いながら踏みとどまっています。

6. Mac Studio

現在メインマシンとして使っている14インチMacBook Proは2021年に購入し、M1 Maxチップに64GBのメモリという当時としては最上位の構成で、今でもスペック的には何ら不満無く使えています。

ただ当時はMac Studio初代モデル発表直前で、14インチMacBook Proは完全に画面を閉じたクラムシェルモードでデスクトップ的に使う前提で購入し、直後にMac Studioが発売されてしまい、本来ならそちらが最適だったなと感じていました。

そのMac Studioも2025年3月に入ってから最新型が発売。MacBook Proも4年目に入ったので、少し気になっています。

2021年から変わった状況としては2つあって、1つ目は10GbE、2つ目はローカルLLM。

10Gbpsの光回線は近年エリアが大きく拡大し、我が家でも去年から導入しています。複数人での共同生活だと裏でゲーム機の大容量ダウンロードが走っていても帯域が不足する事が無いといったメリットは感じているものの、PC的には最大限活用できていない状況です。

現在の私の環境のようにMacBook Proに3枚のモニターを繋ぎたい場合、3つのThunderbolt端子を全て映像出力(あるいは映像出力を含んだドック)に使ってしまうのでThunderbolt接続の10GbEのイーサネットアダプタが入る隙が無く、モニターを減数したとしても10GbEのアダプタの選択肢は非常に少ない上に高価。現実的な落とし所として2.5GbEのUSB-C接続のアダプタを導入して有線接続をしています。

これがMac Studioになれば標準で10GbEの端子を設定できるのでThunderbolt端子を消費する心配も無く、Thunderbolt端子も4〜6つと潤沢に確保できます。

2つ目はローカルLLMで、近年のAIの急速な進化によって、Macのローカルのメモリに大規模言語モデルをロードして使うといった事が徐々に実用レベルで行えるようになってきました。64GBのメモリはある程度のLLMを単独でロードするには十分ですが、それに加えて外部モニター3枚にグラフィック系のソフトを動かしてメイン・グラフィック共用のメモリを収めようとすると、64GBでは微妙に足りなさそうだなというのが実際に色々と試していて実感したところです。

裏でAIにエージェント的な処理をさせながら表で人間も同じマシンを使うといったワークフローが今後増えてくる事を見据えると、メモリは64GBよりも多い方ができる事が広がりそうです。

最新のMac StudioはM4 Maxチップに128GBのメモリを積んだ構成でも553,800円から購入でき、円安の中でこの規模のワークステーションがこの価格で買えるというのは中身を考えると割安感があります。

また、スペック表から分かる以外の部分だとMacBook Proをクラムシェルで使った場合にBluetoothが途切れやすくなる問題もデスクトップ型のMacだと改善するという報告もあり、ゆくゆくは移行したいなと思っています。

金額が金額なのですぐには手が出ませんが、頃合いを見て導入したい機材です。

7. Sigma BF

2月にSigmaのブランドのリデザインと共に発表されたSigma BF。

Appleのユニボディのごとくアルミから削り出しで作られた筐体のカメラで、突如登場した圧倒的なプロダクトデザインの製品にカメラ界隈の目が釘付けになったのは記憶に新しいニュースです。

現在私が使っているレンズ交換式のカメラは全てEマウントのソニー製で、フルサイズのα7IIIやAPS-Cのα6400を用途に応じて使い分けていますが、普段気に入って使っているレンズは全てシグマです。このブログに投稿している写真も99%はシグマのレンズで撮っています。

となると、このSigma BFを買って純正レンズを装着するだけでも幸せになれそうな気がしますが、現在所有しているレンズはソニー用のEマウントで、シグマ用のLマウントで買い直すというハードルがあります。

普段のブログの撮影はEVFを通して行っているのでEVF無しの液晶モニターのみのBFは代替にはならなさそうで脱ソニーは結局は難しそうですが、趣味としてのカメラを掘り下げるならBFは非常に魅力的です。

その生産方法から1日に生産できる台数も限られているとの事なので、4月の発売後は様子を見て、在庫が安定して385,000円の価格が出せる頃になったら検討しても良いかなと思っています。

8. SONY α7IV ILCE-7M4

Sigma BFのプロダクトデザインは魅力的ではありますが、実用的な道具として見るとソニーのカメラもアップデートしたい欲が出てきました。

現在ブログなどで使っているα7IIIは2019年頃から使ってきており何の不満も無かったのですが、最近のアップデートで後継モデルのα7IVがカメラからAdobe Lightroomのクラウドに直接アップロードする機能を搭載したと聞き、魅力的に感じてしまいました。

今のワークフローとしてはα7IIIで撮影、カメラからSDカードを取り出して机に固定したSDカードリーダーに挿入、MacでAdobe Lightroomを立ち上げて取り込み、SDカードを取り出し、SDカードをカメラに戻す、といった形なのでこれが撮るだけで転送されるようになると大幅にワークフローが改善されるだけでなく、デスクにSDカードリーダーの配線が不要になるのもメリットです。

α7IVも2021年発売の製品なので後継機の登場時期がいつになるか気になる所ですが、アップデートしたい理由が一つ見つかったので今後の動向に注目していくことにします。

ガジェット欲が戻ってきた2025年

なんとなくここ数年はガジェットも成熟期に感じていたところがあり、布陣は耐用年数の長いApple製品に集約する傾向に。Appleシリコン以降のMacは難なく何年でも使え、iPadも6世代目のiPad miniで満足、Apple WatchもSeries 6で機能的に不満無く、毎年買い替えてきたiPhoneも新型を買うか悩みつつ無印とProを交互に行き来するような感じになっていました。

そんな中、2024年末に安くなっていたXiaomi 14 Ultraを購入。これが結構な当たりで、LEICA監修のカメラはかなり好みの写りをしてくれて、今までカメラ用途で買った端末の中では最も高頻度で持ち出すようになりました。

長く使えるApple製品にまとまりつつあったガジェット環境ですが、Xiaomiのカメラを皮切りに少しずつアップデートしたい部分が見つかり始めています。2025年に入ってからもPixel Watch 3が中々良い買い物だったので、今後もガジェット布陣の新陳代謝を進めていきたいですね。

何より2025年の本命は、冒頭で紹介したUltraFine 6K。かなりデスク環境が洗練されて完成形に近づきそうなので、詳細が判明するのが待ちきれない製品です。

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キリカ

ガジェットショットを作った人。本業はUI/UXデザイナー。趣味は理想のデスク環境作り、愛車のエリーゼとジュリエッタでの車旅と、それを動画・写真に残す事。