2024年に買って良かったもの&期待外れだったもの

2024年の買い物を振り返り、2023年の買ってよかったものに引き続き一年を通して買って良かったもの、買ったものの期待にそぐわなかったものをそれぞれピックアップしていきます。


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買って良かったもの

まずは買って良かったものから紹介していきます。

ESR MagSafe飛行機スマホホルダー

2024年は転職した事もあり、飛行機に乗る機会が増えた年でした。飛行機は何度も細々と乗っていると手荷物からタブレットなどを出し入れしたりせずスマートフォンで完結する過ごし方が一番楽でしっくりくると思ったものの、飛行機だと固定方法が悩ましいと思っていたところで購入したのがこのESRの飛行機用のスマホホルダー

製品の仕組みとしては2枚の金属プレートで飛行機のテーブルを挟み、反対側についているMagSafe規格のマグネットでiPhoneを任意の角度で固定できるというもの。

テーブルを出して飲み物を飲んでいる間でもテーブルを格納している状態でも装着できて自由度が高く、理想的な角度でiPhoneを固定して動画鑑賞に使う事ができます。

飛行機以外の日常シーンでもキッチンのシンク上の棚に固定してキッチンに立っている間に動画を流したり、デスクでPC横でiPhoneを使ったりといった毎日の生活の中でも便利に使えるため、今年買った製品の中でも地味ながら日常的に便利に使えていて気に入っているアイテムです。

純黒クリア保護フィルム(MacBook Pro用)

転職した事で新たに仕事用マシンとして14インチMacBook Proを手に入れましたが、カバンに入れたまま長距離移動を繰り返すとキーボード側の汚れが画面側に付着してしまうのが嫌だったので、保護フィルムを選定することに。

PDA工房の極限まで光の反射を抑え込むアンチグレアフィルム「純黒クリア」シリーズは以前iPhoneで試しに使ってその威力を体験しており、PCでも使ってみたいと思っていたので今回の機会にMacBook Pro用純黒クリアを買ってみました。

実際使ってみると自然光の反射がかなり抑えられ、使用感は快適そのもの。アンチグレアのため画面の精細感が損なわれる心配が多少はあったものの、14インチMacBook Proのサイズでの画面との距離であればほとんど気にならないレベルでした。

キーボード側のキーの汚れもフィルム上に拾ったものはすぐに拭けば取れるので、防汚性能と映り込み防止の両方の面で満足している製品です。

SwitchBot CO2センサー

秋頃に導入したSwitchBotのCO2センサーも中々良い買い物でした。

2024年も例年に変わらず在宅で仕事をする一年でしたが、寒い冬が訪れるにつれて窓を開けた換気が億劫になりがち。閉め切ったまま仕事に没入してしまうと二酸化炭素濃度が上がってしまい、眠気とともにパフォーマンスが落ちていきます。

CO2センサーによって二酸化炭素濃度を可視化する事で、無意識のうちに生産性が下がっていくという事態が防げるのがこのCO2センサー。二酸化炭素濃度に起因した眠気は意識していないと原因が分かりにくく、そのまま過ごしていると「なんとなく仕事が滞った」という漠然とした自己嫌悪感だけが残ってしまいます。

CO2を数値化できると部屋で眠くなる原因の一つが確実に特定できるので、CO2濃度起因だった場合は部屋を換気、CO2濃度が問題無かった場合はWithings Sleepでしっかり睡眠が取れていたか確認、といった具合に自分の足を引っ張っている物の正体を数値面で特定していくツールの一つとして使えると非常に重宝します。

CO2濃度以外の点では部屋の中の温湿度の表示機能のほか、SwitchBotハブ2と連携する事によって外気温のデータをインターネット上から取得して表示する機能もあるので、ちょっとした天気予報表示デバイスとしても便利。

本製品はCO2センサーとしては少し数値の反映が遅めには感じるものの、一日を通してCO2濃度の変化を大まかに記録・把握できれば問題無いので、実用面ではとくに問題を感じていません。

iPhone 16 Pro Max

昨年はコンパクト・軽量なiPhone 15に乗り換えて1年使いましたが、今年は再びPro Maxにしてみました。

iPhone 15の処理性能やカメラに大きな不満は無かったものの、従来iPhone 14 Plusのような大容量バッテリーのモデルを使っていた事もあり、電池持ちに関しては正直かなり不便に感じていました。北海道移住した事で寒冷地がバッテリーに与える悪影響が大きかったのも不満に拍車をかけていました。

実際使ってみるとiPhone 16 Pro Maxは使い勝手が良く、電池持ちに関して言えば全く不満が無いどころか普段使いではiOSの機能で80%キープしてもなお不便を感じないロングライフ。新しいカメラコントロールのボタンも単純にカメラの起動ショートカットとして重宝しています。

ただiOS 18.2においてはカメラの起動が大きく遅延するバグが多発しており、カメラが売りのモデルであるにも関わらずカメラが狙ったタイミングで使えない事もしばしば。アップデートでこの点が解消されるのが待ち遠しいばかりですが、総合的には気に入っています。

iPhone用CityKodaバンパー

iPhone 15→iPhone 16 Pro Maxにサイズアップした事で、工夫したのがケース選定。

CityKodaのバンパーはiPhoneの上辺・下辺に両面テープで貼り付けるタイプのもので、iPhone本体の左右には遮る物が無いためiPhoneを持つ際の幅を最小限に抑える事ができます。

10月・11月・12月と、レンズ保護カバーと併用してこのバンパーでiPhoneを運用していますが、今のところiPhone本体側に傷が入る事もなく、落下のダメージから守ってくれています。

ThinkPad トラックポイント キーボード II

キーボードに加えてマウス操作用の赤いトラックポイントを搭載し、BluetoothとUSBの独自ドングルを使い分ける事ができる「ThinkPad トラックポイント キーボード II」も今年買って良かったものの一つ。

愛用している根強いファンが多く以前から気になってはいたアイテムですが、実際買って使ってみると人気なのも納得。高い剛性を持つため膝上で安定して使いやすく、個人的に好みなThinkPadシリーズの打鍵感が引き継がれており、またトラックポイント機構はマウス操作におけるクリック・ドラッグ・スクロールをワンデバイス完結で行う事ができます。

デスク環境から少し身を引いた体制でリラックスした状態で、膝上のこのデバイス上でPC上の操作が全て行えるため、オールインワンのPCリモコン的なポジションで長時間の仕事に添えるだけでかなり便利です。

個人的にFigmaなどのUIデザインツールで実際の物を作る作業する際は上下左右移動と拡大縮小が緻密に行えるMagic Trackpadが必須ではあるものの、制作フェーズ以外の俯瞰的に見渡す場面においてはこういったデバイスの方が楽に全体を見渡せて良いなと感じます。

Anker Soundcore K20i

第2世代AirPods Proは普段使いのイヤホンとして特段不満も無く非常に気に入っている一方で、先代の初代AirPods Proや他のAirPodsモデルはいつの間にかバッテリー寿命で使えなくなってしまった事もあり、普段の仕事中のビデオ会議で酷使して寿命を使い切るのも勿体無いなと思って購入したのがこのAnker Soundcore K20i

4,990円とリーズナブルかつ装着感が軽快で、長時間使っていても疲れないというのが購入の決め手。普段のオンラインの会議はこのワイヤレスイヤホンで行っていますが、特段音質が良いわけではないものの無難にこなしてくれており、AirPods Proの消耗対策としては十分な機能を発揮しています。

連続使用時間も単体で6時間と長めで、会議が連続で詰まったスケジュールの日でも比較的余裕を持って対応できるのも嬉しいところ。

Philips One

新しい仕事で北海道から東京に出る事が増えたので、持ち運びに便利そうな電動歯ブラシを探していたところPhilips Oneのポップなカラーリングが気に入ったので購入。

同様の製品としては2020年のクラウドファンディングで手に入れたPomaBrushを使っていましたが、やはり歯ブラシは消耗品のためブラシの交換用ヘッドの入手性が大事だと思い乗り換え。

持ち運びやすさ目当てではあったものの、Philips Oneのブラシは思った以上に使いやすい形状で、結局そのまま気に入って家でも使うように。使用感が良かったので、電動歯ブラシを使った事が無かった妻にも色違いをプレゼントして二人で愛用しています。

PomaBrushのようなUSB充電ケースではなく乾電池ですが、歯ブラシという性質上電池切れに気付いた時にはすぐ使いたいものなので、電池交換すればすぐ使える乾電池式は何だかんだ便利です。

セサミサイクル2

2024年は引っ越した先で久々に自転車を買ったので、使い勝手を向上させるために鍵をセサミサイクル2に付け替え。更にセサミタッチも装着してペアリングする事で指紋認証やiPhoneをかざすだけで自転車に乗れるようにしました。

自転車の解錠のために専用の鍵を持ち出すのが手間だったので、リーズナブルな価格でスマートロック化できたのは良い買い物でした。

snap!自転車用MagSafeスマホホルダー

自転車のロック部分はセサミでスマート化できたので、更にスマートフォンをマウントしてナビゲーションもできるようにするために導入したのがこのMagSafeスマホホルダーのsnap!。シンプルな形状かつ強力な磁力でMagSafeマウントができ、安定したiPhoneの車載ができました。

シロカ 2WAY食器洗い乾燥機 SS-MA251

シロカの食洗機は間違いなく今年導入して良かった物のひとつ。

給排水の組み合わせの自由度が高く、分岐水栓で水道直結の給水・上部の吸水口からタンクへの給水どちらでも使え、排水もシンクに流してもバケツなどに排水しても使えるため電源さえあれば好きな場所に設置して使う事ができるモデル。我が家ではキッチンのカウンターに設置する事で排水はシンクに流しつつ、給水は都度上部に注ぐ形で運用しています。

2人暮らしの食器であれば夕食1食分の大部分を食洗機で完結させられるので、水を自分で給水する事を加味してもかなりの時短効果がありました。

INNOCN 32M2V

今年新たに導入したモニターがINNOCNの32M2V。MiniLED搭載が特徴の製品。

32インチ、4KのIPSパネルで普段の仕事環境として十分使える性能を備えつつ、エンタメ用途で使う際は144Hzの高リフレッシュレートとHDR1000のHDR性能を発揮できるという守備範囲の広いモニター。特にHDR性能は目を見張る物があり、MiniLEDのローカルディミング機能を使う事で有機ELのような黒さの表現を楽しむ事ができます。

今までMacBook ProとWindowsのデスクトップPCを一つの環境にまとめたいと思っていたので、性能としてそれが出来る製品をようやく導入できて嬉しい限り。以前提供レビューで紹介した有機ELの32Q1Uと対照的なモニターで、32Q1Uと並んで毎日活躍しています。

ALPINE DA7Z

今乗っている車のアルファロメオジュリエッタに新車から装着されていたナビがApple CarPlayに対応していなかったため、そろそろCarPlayが使いたいなと思い購入したのがディスプレイオーディオのALPINE DA7Z。単にCarPlayに対応しているだけでなく、追加機器無しでワイヤレスCarPlayに対応しているので、車に乗るだけですぐにGoogle Mapsなどのナビゲーションアプリをそのまま使えるのが大変便利。

DIYでの取り付けも意外と難しくなく、純正のパイオニアナビから配線を差し替えるだけでバックカメラまで使えて快適になりました。

Xiaomi 14 Ultra

先日のセールで安くなっていたので購入した久々のAndroidスマートフォン。

まだ使い始めたばかりなもののライカ監修のクアッドカメラシステムは完成度が高く、コンデジ的に持ち歩いて使うカメラが欲しいと思っていたところで良いタイミングで買う事ができました。

昨年北海道移住してからは外出先でカメラを構えたいシーンが増えてきたため、こういったコンパクトで守備範囲の広いカメラは今後もかなり重宝してくれそうです。

期待外れだったもの

続いて、2024年の買い物の中でイマイチQOL向上に繋がらなかったものも紹介していきます。

ヨギボーTablo

ヨギボーのiPadを膝上で使えるクッション「Tablo」が気になって買ってはみたものの、実際使ってみるとそれほど便利に感じられなかったというのが正直なところ。ロングセラーのため仕方ないところではあるかもしれませんが、現行モデルのiPad Air・iPad miniはベゼルが狭い事もあってあまり快適に使えませんでした。

WAVLINK DisplayLink出力アダプタ

新しい職場で支給されたマシンがM3 Proチップ搭載のMacBook Proで外部モニター出力上限が2枚だったため、上限を超えて自宅でトリプルモニター環境を構築するために試しにDisplayLink出力アダプタを購入してみたところ、実際の使用感は微妙でした。

DisplayLinkはAppleシリコン搭載Macの外部モニターの出力上限を回避できる規格で、専用ソフトウェアを導入する事でUSB接続した専用のアダプタから上限を突破してモニターを追加する事ができます。

今回試したWAVLINK DisplayLink出力アダプタはDisplayPort・HDMIでDisplayLink出力ができ、4K・60Hzに対応しつつも7,500円とリーズナブル。

ただ実際4K・60Hzで出力してみるとMacへの負荷が大きく、出力される映像の画質も劣化が気になったため、実環境として定着するには至りませんでした。

やはりMacでまともにマルチモニターを構築するのであれば、最初から希望枚数に対応した機種を選ぶのは必須。こういった迂回策は一時的には使えるかもしれませんが、どこかでトレードオフがある事を痛感しました。

充電ケーブル内蔵Apple Watchバンド

Apple Watchの充電器が内蔵されたApple Watchバンドが話題になっていたので買ってみましたが、実際のところほぼ使いませんでした。いざという時にUSB端子さえあれば充電できるのは便利ですが、見た目が特に好きでもないバンドはそもそも使わないので持ち運ばないという問題がありました。

見た目的にドンピシャのバンドだったらもう少し活躍したかもしれません。

UlanziスマホグリップMA35

Ulanziはアクションカメラ系の撮影機材を多く買っていて好きなメーカーではありますが、今年購入したMagSafeスマホグリップのMA35は珍しくハズレでした。

MagSafeの磁力でiPhoneのグリップになり撮影できるというものですが、実際iPhoneを構えて撮影するシーンはさっとカメラを取り出して素早く撮りたい場合が多く、グリップを付けて構えて撮りたい場面がほとんどありませんでした。

悪くないコンセプトではあると思うのですが、自分はしっくりきませんでした。

CASETiFY ウェーブシリコンケース

4月にレビューしたCASETiFYのウェーブシリコンケースですが、当初はとても気に入っていたものの、長く使っているとシリコンがどんどんポケットに引っかかりやすくなってしまい、ポケットからの出し入れがし辛くなってしまいました。

iPhoneケースは長く使っているとこのように使用感が変化していくので、中々難しいところです。

rabbit r1

1月の製品デモが面白く期待して購入したものの、実際はそれほど生活を変えなかったのがAIコンパニオンのrabbit r1。これ用にirumoを契約して入れてみたりとしばらく常備して使う事を試してみたものの、有益なユースケースを見つけるのが難しく放置気味になっています。

ただアップデートによる機能追加は頻繁に行われているようで、オンラインのポータル上で仮想マシンを動かしてPCブラウザ上のタスクを実行したりといった機能も動き始めてはいるので、今後化ける可能性はなきにしもあらず。筐体に関してもTeenage Engineeringデザインは実物も期待を裏切らないもので、持ち運ぶガジェットとしては満足度の高いものでした。

オブジェとしては100点、ガジェットとしては50点なアイテムだったので、中々に惜しいです。

少しずつ理想の生活に近づけた2024年

2023年は北海道移住という大きなライフイベントがありましたが、2024年は仕事面で初の転職で興味の大きかったAI関連の会社に軸足を移したのが最大の変化。働き方もフルリモート中心でありながらも東京に出られる機会も増え、移住先の環境を満喫しつつも関東との繋がりも程良く保ち続けられる理想的なフルリモート移住スタイルに近づいていると感じます。

またプライベートではご縁がありブリティッシュショートヘアの猫と暮らし始め、毎日の生活も激変。iPhoneには猫を撮れるカメラ性能が必要になり、デスク周りの配線はより徹底したケーブルマネジメントが必須になりました。

こういった大きな変化の波は徐々に同じ物に固定されつつあった身の回りの環境変数の変えてくれる要因になっており、生活が新しい章に入っていくのを感じる一年でした。

2025年は新しい乗り物も検討しているので、今年以上に色々と変わっていく気がします。

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キリカ

ガジェットショットを作った人。本業はUI/UXデザイナー。趣味は理想のデスク環境作り、愛車「エリーゼ」「ジュリエッタ」でのドライブ、車旅を動画・写真に残す事。