「Rakuten Mini」レビュー。僅か79gでFeliCa搭載、eSIM専用の超小型スマホ

「Rakuten Mini」レビュー。僅か79gでFeliCa搭載、eSIM専用の超小型スマホ

本日2次募集の開始と共に販売開始された楽天オリジナル端末「Rakuten Mini」を早速買ってみました。


Rakuten Miniは「eSIM専用機」「おサイフケータイ対応」「超小型」というユニークな特徴を兼ね備えたスマートフォン。楽天モバイルが第四の大手キャリアとして参入前に通信網を試用できる楽天サポータープログラムの参加者限定の先行販売が本日1月23日に開始されました。

価格は税別19,819円とお手頃で、2次募集の参加者は端末の購入と引き換えに18,000楽天ポイント還元されるため、実質約3,800円で購入できるお手頃デバイスとなっています。なお、筆者は10月から始まっている1次募集組のため、今回は18,000ポイントの還元無しで普通の「機種変更」として購入しました。

それでは早速Rakuten Miniのスペックから確認していきます。

スペック

ナイトブラック/クールホワイト/クリムゾンレッド
サイズ 約106.2 x 約53.4 x 約8.6 (mm)
重量 約79g
画面サイズ 約3.6インチ
画面解像度 1,280 × 720
画面種類 TFT
プロセッサ Qualcomm Snapdragon 439
OS Android 9 Pie
RAM 3GB
内蔵ストレージ 32GB
外部ストレージ 非対応
バッテリー容量 約1,250mAh
ワイヤレス充電 非対応
通信速度 下最大150Mbps、上り最大50Mbps
SIM種別 eSIM
ワンセグ/フルセグ 非対応
おサイフケータイ 対応
NFC 対応
防水/防塵 対応 (IPX2 / IP5X)
生体認証 顔認証
VoLTE 楽天のみ
接続端子 USB type C(USB 2.0)
メインカメラ 約1600万画素 f/2
インカメラ 約500万画素 f/2.2

Rakuten Miniは約3.6インチのディスプレイを搭載した超小型ボディが特徴。重量も約79gと非常に軽量で、2018年末にレビューしたUnihertz Atomの108gよりも更に軽量。同じく超小型の62.5gのPalm Phoneと比べるとやや重いですが、バッテリー容量はPalm Phoneの800mAhの1.5倍以上である1250mAhのものを搭載しており、より実用性のあるスペックの小型端末と言えます。

内蔵ストレージは32GBと限定的で、更にmicroSDなどの外部ストレージスロットも非搭載。基本的に本体にデータはあまり保存せず活用するのが基本の端末となっています。

2020年1月23日時点ではナイトブラック/クールホワイトの2色のみの販売となっており、楽天のイメージカラーである赤を採用した3色目のクリムゾンレッドは4月に発売予定となっています。今回はクールホワイトを購入してみました。

あまり処理性能を追い求めるスマホでは無いですが一応AnTuTuベンチマークスコアは9.5万点ほど。

Rakuten Miniの購入手続き

Rakuten Miniは物理SIMカードを介さないeSIM専用端末、かつ音声通話回線という事で、現時点での本人確認の厳しい日本の制度では実店舗でしか販売できず、オンラインでの販売が不可。そのため購入は以下の楽天モバイルショップの実店舗で店頭手続きが必要となっています。そのあたりの事情は総務省の資料を引用して解説しているこちらのブログ記事が分かりやすいので参考までに。

  • 恵比寿店(東京都渋谷区)
  • 渋谷公園通り店(同)
  • 池袋東口店(東京都豊島区)
  • 名古屋栄店(名古屋市中区)
  • 心斎橋店(大阪市中央区)
  • 神戸三宮店(神戸市中央区)

なお、今回の先行販売では購入可能なのは無料サポータープログラムの2次募集の新規加入者だけでなく、既存の1次募集からの参加者でも「機種変更」という形で購入可能

ただし発売日は物理SIM→eSIMの機種変更システムが不調でシステムトラブルがあり、機種変更の場合に限りとても時間がかかってしまうという状況に。2次募集から参加の新規契約であればこの限りではないとの事でした。

17時頃に来店し、実際に開通が完了しRakuten Miniを持ち帰れたのは20時半。実に店頭で3時間半待ったわけですが、新規参入キャリアが初めて投入するeSIM専用端末の販売初日と思えば無事当日中に開通できた時点で御の字なのではないかと思います。これも無料サポータープログラムの活動の一環と思えば許容範囲内でしょうか。それにしても長かったですが、無事開通できて何よりです。

純正保護フィルム・TPUケースもラインナップ

端末購入時に同時に購入できる純正の全面保護タイプのガラス保護フィルム、TPUケースもラインナップ。先行販売という事もあり市販のケースは現時点では当然無いため、端末を保護したい方は一緒に購入するのが良さそうです。


自分は端末のタッチパネルの精度を落としたくなかった事もあり、TPUケースのみ購入。現在出ているサードパーティーのTPUケースは1,600円程度ですが、公式はその半額の800円と良心的でした。なお、同ケースは楽天サポータープログラムの公式ECサイトでもラインナップされているようなので、買いそびれた方はオンラインで購入もできそうです。

パッケージ

Rakuten Miniのパッケージは非常にシンプルな白い箱。ミニマルなはずなのですが、箱にRakutenのロゴが入っていると楽天の電子書籍リーダー「Kobo」を彷彿とさせます。

箱の中央にはすっぽりRakuten Miniが入っています(画像加工でIMEI番号は消してあります)。

付属品はACアダプタ、USB type A-type Cケーブル、USB type C 3.5mmヘッドホン変換アダプタ。ここまで低価格ながら有線ヘッドホンを繋げられるアダプタを付けてくるのは、小型音楽プレイヤーとして使えと言わんばかり。実際楽天モバイルの大容量データ通信を使って音楽ストリーミングサービスを使うのは相性が良さそうです。

本体デザイン

こちらが今回選んだ「クールホワイト」のRakuten Mini本体。サイズこそは小さくてインパクトがありますが、筐体デザイン自体は大変ジェネリックな外観をしています。

本体下部はUSB type C端子・マイク・モノラルスピーカー。金属フレームには価格以上の高級感を感じます。

右下の角にはストラップホールをフレームに内蔵。この小さいサイズなので、首にかけたりといった用途を想定した良い気配りだと思います。

ボタン類(電源・ボリューム)は右側に集約されています。

前面の画面外周のベゼルはボディ色で、本機は白、ナイトブラックを選ぶとベゼルも黒くなります。

背面は中央に楽天のRのロゴ。その上におサイフケータイのFeliCaロゴがプリントされています。

純正TPUケース

端末購入時に一緒に買った純正TPUケース。素材としてはとても薄型で、Rakuten Miniの小型なサイズ感からのサイズ増を最小限に抑えています。

Rakuten Miniに装着したところ。少し黄色く見えるのはこの手のTPUケースとしては仕方のないところ。

背面から見ると比較的透明感があります。また、TPUケース特有の密着した部分が水玉模様になってしまう問題を解決するツブツブも内側に設けられています。

ストラップホール部分もしっかり合わせて切り抜かれています。

Rakuten Miniは傾いた平面に置くと簡単に滑ってしまうので、こういったTPUケースを付けておけばグリップ感で滑ることが予防できておすすめ。サードパーティのケースがない今、楽天公式からの販売があるのはありがたいところ。

サイズ比較

現在メインで使っているiPhone 11 Pro Maxとサイズ比較したところ。

裏面。サイズ感としてはクレジットカードを少し縦に伸ばした感じです。

小型スマホとして未だ根強いファンのいるiPhone SEと並べてみたところ。こうして並べてみると、超小型とはいえどもベゼルはホームボタン搭載時代のiPhoneよりも狭い現代の端末なため、画面情報量だけで言えばiPhone SEに近いとも言えます。実際画面サイズは3.6インチのため、iPhone SEの4インチには及ばないものの、アスペクト比は縦長とはいえiPhone 4の3.5インチよりは大きいですね。あの頃はみんなRakuten Miniよりも小さな画面を使っていたと思うとなかなか衝撃的です。

クレジットカードサイズのTポイントカードとサイズを比較したところ。横幅はほぼ同じで、縦に伸びたクレジットカードといった感じのサイズ感です。

キーボードは小型でも使いやすいものをプリイン

プリインストールされているiWnn IMEはテンキー部分が広く取られており、比較的指の大きいユーザーでも文字を打ちやすいよう配慮されています。ただ右上が「>」になっているのが個人的に使いにくかったため、ATOKに変更。ATOKのサイズでも自分としては問題なく打てたため、配列に慣れない方はGoogleのGboardやATOKなどのIMEに変更するのも手です。

ドコモ網のIIJmioなどのeSIMも追加可能

Rakuten MiniはSIMフリー仕様設定アプリからQRコードを読み込みeSIMを追加できるため、ドコモ網を利用してサービス展開しているIIJmioのeSIMを追加する事が可能。楽天モバイルの自社回線網だけでは不安という方はIIJmioを追加すればエリア的な不満はほぼ払拭されます。追加方法は別記事にて解説していますが、とても実用的な組み合わせなのでRakuten Miniユーザーにはオススメです。

また、QRコード以外に直接eSIMを書き込むアプリも利用する事ができ、海外渡航時などに便利なGigSkyなどのグローバルなローミング用のeSIMも追加可能。楽天自社回線のeSIMが入っていれば既に海外ローミングは可能ですが、無い場合でも海外でも使えるeSIMがアプリから直接インストールできるのは魅力。なお、GigSkyは海外だけでなく国内で使っても国内キャリアに接続してのローミングが可能です。

テザリングは2.4GHzと5GHzが切り替え可能


テザリング機能は5GHzと2.4GHzを切替可能となっており、2.4GHz帯が混線しやすいカフェなどで5GHz帯に切り替えてテザリングし、安定して通信するにはうってつけ。電池持ちも見た目以上に良く、外出中ずっとテザリングをオンにして他のデバイスをぶら下げていても帰るまでは電池が持つ程度には良く、WiFiルーターとしても優秀な一台です。

電子決済に便利なミニマルなサブスマホ

Rakuten Miniの目玉はこのサイズでおサイフケータイを搭載している点ですが、おサイフケータイ関連のビッグニュースと言えば、今年春のモバイルPASMOの参入。従来モバイルSuica独占状態だったスマホ向け交通ICにPASMOが参入する事でPASMO定期券で通勤しているユーザーもスマホで定期券を使えるようになる事から、実際に購入していた人をの中にはそれ目当てでRakuten Miniに飛びついた方も多かった様子。実際楽天としては「想像以上に機種変更のユーザーが多かった」との事で、eSIMへの機種変更手続きがパンクしていたのもそういった追い風の効果もあったのかもしれません。


このクレジットカードのサイズ感で複数の電子決済が使えるというのは斬新で、現状ではそれを実現しているのはApple Pay搭載のApple Watch程度ですが、スマホではかなり珍しいポジション。フルのAndroidスマホで超小型、かつおサイフケータイ搭載と言うと2012年にレビューしたXperia SXを思い出しますが、思い返せば当時もあの小型機で電子決済するのは快適で気に入っていました。この機種はそのXperia SXの95gよりも更に軽量な79gということで楽天は「おサイフケータイ搭載Androidとして史上最小・最軽量」を謳っています。

実際Rakuten Miniのサイズ感がどれくらい小さいかと言うと、「ジーパンのコインポケットに入る」サイズ。スティーブ・ジョブズがかつて2005年に初代iPod nanoで披露したコインポケット芸がこの機種でもでき、かつ電子決済に使えて改札を通る事ができます。現代の大きなスマホをわざわざ出して決済するよりもかなり手軽に取り回す事ができる機種で、電子決済用として持つのも悪くないと思えます。

欲を言えば、背面のFeliCaアンテナの位置は個人的にはもう少し先端に設置してほしかったところ。これだけの小型機種なので内部のパーツ配置も難しかったとは思いますが、実際に使ってみると本体がかなり小さいため、意識して持たないと手で隠れてしまいます。ただ、この辺りは慣れの問題もあるのかもしれません。

回線周りの話をすると、やはり先日レビューしたとおり楽天の自社回線網はまだ穴があり、地下などの飲食店は圏外になってしまう場所も多いものの、IIJmioのeSIMを追加する事でドコモ網を使ってそのあたりはカバーできるため、圏外のリスクはIIJmioでカバーしつつ繋がる場所は楽天の新規ネットワークを体験できる死角の無い布陣も構築できる良端末。楽天とIIJmioのeSIMの相互切り替えも十数秒で終わるため、SIMを差し替えるよりも素早く2つの事業者の通信網を行き来する事ができます。こういった遊び方ができる新機種は中々無いので楽しいですね。

まだ使い始めて間もないですが、ファーストインプレッションとしてはストレス無く動作しており、TwitterやChromeもサクサク。肝心のおサイフケータイも自動販売機や地下鉄の改札で問題なく使えており、取り回しやすさも抜群なのでモバイルPASMOのサービスイン時にはこの機種をPASMO用に使おうと思っています。

正式サービスの「Rakuten UN-LIMIT」で同時購入も可能

4月8日から正式サービスの開始が決まった楽天モバイルの自社回線サービス「Rakuten UN-LIMIT」向けに、楽天モバイルにてRakuten Miniが販売されています。価格はRakuten UN-LIMITの手数料3,300円込みの25,100円。4月からの正式サービス向けの販売のため、無料サポータープログラム対象者以外でも購入可能。詳細は以下のリンクから。

キリカ

キリカ

ガジェットショットを作った人。最近まで学生生活の傍ブログを書いていましたが、今はデザイナーとして働いています。休日は愛車の「エリーゼ」「ジュリエッタ」に乗ってドライブに出かけたり、写真を撮ったり楽しんでいます。