iPhone 6/iPhone 6 Plus発売にあたって、iPhone 5s以前の機種からはSIMカードを変更しなければ新しいBand 41のTD-LTEのネットワーク(WiMAX 2+/SoftBank 4G)を利用できないではとの懸念の噂が流れていますが、当サイトにて以前旧SIMカードで接続確認できた例を紹介します。
SoftBank版iPhone 5のSIMでAXGPは利用可能
以前iPhone 5のSIMを使い回してSoftBank 4Gが使える201HWが1万円で入手可能にのエントリにて紹介しましたが、SIMロック解除したSoftBankの201HWにてiPhone 5のSIMを使ってSoftBank 4Gに接続できています。iPhone 5以降のLTEに対応したSoftBank版のiPhoneのSIMカードに関しては関してはAXGP/TD-LTEのBand 41で展開されているSoftBank 4Gに接続可能となっており、APNさえ分かればその逆も可能です。
au版のiPhone 5sのSIMでWiMAX 2+も接続可能
以前「auのiPhone 5sユーザーは必見!SIM差し替えでWiMAXを使い7GB制限を回避する方法」や「auのMVNO「mineo」をHWD14で検証、WiMAX 2+も利用可能である事が明らかに」で紹介したとおり、auのiPhone 5sのSIMカードやauのMVNOであるmineoのSIMカードをWiMAX 2+対応のルーターに挿入するとWiMAX 2+網に接続する事が可能。auもLTEに対応したSIMカードであれば、WiMAX 2+にそのまま接続が可能となっています。また、mineoはキャリアアグリゲーションにも対応している事を表明してるため、iPhone 6から新たにiPhoneで利用可能になるWiMAX 2+やキャリアアグリゲーションは従来の契約のSIMカードで利用可能であることがわかります。
以上、SoftBankもauもLTE対応のSIMカードであればiPhone 6から新たに導入されるキャリアアグリゲーションやTD-LTEのSoftBank 4G(AXGP)やWiMAX 2+にも接続可能であるという実例でした。上記の結果より、実際にSIMフリー版やキャリアのiPhone 6/iPhone 6 Plusの白ロムを入手してiPhone 5/5c/5sのSIMカードを挿入しても問題無く利用できるものと思われます。実際、Engadgetの質問に対してKDDIはCAやWiMAX 2+など全ての機能が利用可能であると返答しています。
また、昨年度のSIMフリーiPhone 5sで検証した「ついに国内解禁!SIMフリーiPhone 5s/5cで使えるSIMカードまとめ」のエントリにおいてはApple Storeで販売されているSIMフリーのiPhone 5sに関してはドコモのspモードで利用可能である事が判明しており、今年も仕様に変更が無ければApple Storeで販売されるSIMフリーのiPhone 6/6 Plusはドコモ・au・SoftBankの3キャリアで全ての機能が利用できる見込みです。
また、iOS 8は仕様変更によってMVNOのテザリングも解禁となっているようなので、iOS 8をプリインストールするiPhone 6/iPhone 6 Plusは3キャリアは勿論、MVNOの格安SIMでもフル機能が利用できる見込み。
以上の情報からSIMフリーのiPhone 6/6 Plusは大手3キャリア・MVNOともに、WiMAX 2+やSoftBank 4G(AXGP)が使えないという事はなく、(ハードウェア的にiPhoneが対応しない周波数を除けば)フル機能が利用できる使い勝手の良い端末となる事が期待できます。
当サイトはSIMフリー版のiPhone 6を入手でき次第検証していく予定です。