iPhone 5s/iPhone 5c発売に伴い、ドコモとauは800MHzの通称「プラチナバンド」のLTE、SoftBankは5MHz幅から10MHz幅へシフトした下り75MbpsのLTEがアピールされていますが、iPhone上でこれを確認する方法を紹介します。
フィールドテストモード
各社の接続中のLTEはiPhoneのフィールドテストモードを利用する事で確認する事ができます。起動する方法は以下の通り。
ドコモの場合
Freq Band Indicatorの部分の数値が1の場合2.1GHzのBand1の従来のdocomo LTE Xi、19の場合は800MHzのプラチナバンドのdocomo LTE Xi、3の場合は20MHz幅の1.7GHzで提供されている最大下り150Mbps(iPhoneはCategory 4未対応のため100Mbps)のBand 3のdocomo LTE Xiとなります。
auの場合
Freq Band Indicatorの部分が1の場合、iPhone 5から使われている2.1GHzのBand 1で提供されているau 4G LTE。18の場合、800MHz帯で提供されているプラチナバンドのau 4G LTEです。
iPhone 5sは後者の800MHz帯のLTEを優先して掴むように調整してあるようですが、2.1GHzのBand 1が20MHz幅で提供されているエリアはそちらが優先して接続されるようで、アップルストア渋谷で速度を確認した所、実測97Mbps程度を記録し、非常に高速でした。iPhone 5s/5cは800MHzで広いエリアをカバーし、局地的に2.1GHzで更なる高速ネットワークを提供しているようです。帯域幅はDownload Bandwidthの項目で確認できます。
SoftBankの場合
先日10MHz幅化が発表されたSoftBank 4G LTEですが、iPhone 5s/5c発売の数日前から都内各地で10MHz幅化が進められていたようです。
Freq Band Indicatorが1の場合従来の2.1GHzのSoftBank 4G LTE、3の場合は混雑時に接続されるフォールバック先のイーモバイルLTEの回線です。どちらもDownload Bandwidthが5MHzの場合従来の下り最大37.5MbpsのLTE、10MHzの場合今回新たに解禁された下り最大75MHzのLTEです。こちらはiPhone 5s/iPhone 5cだけでなくiPhone 5でも接続できるため、iPhone 5のユーザーも確認する事ができます(画像はiPhone 5)。
今回の新型iPhoneはドコモからの発売、auの800MHz解禁などネットワーク面での変化が大きいため、各社こういった通信の裏側が覗けるのは非常に楽しい時期ですね。
パケ詰まりが起きる、逆に通信が一瞬で終わって速いなどと感じた時、フィールドテストモードを覗いてみると新たな発見があるかもしれません。